ペテルギウス

2025-03-12 12:17:42 | 日記

夫は、 星座や 宇宙のことが好きでした。

流星や、満月、月食や日食などなど。

流星群があるといえば、観測のイベントにも行ったり、

夜中 起きて外を眺めに行っていました。

子供達の小さい頃は 山の上で寝転んで流星群を見たこともありました。

 

夫が

1月14日に帰って来た夜、

『今日は、月と火星が接近するんや。』

『今年最初の満月で、ウルフムーンって言う』

というので、

夫の代わりに 空を見上げると、

まあ、

綺麗な満月と火星が並んでいました。

『お父さん!! めっちゃ綺麗に見えてるわ~~』

 

******

 

「ペテルギウス」という歌が大好きで、よく聞いています。

ペテルギウスは、オリオン座の四角形の左上で輝く星だと、

この歳になって知りました。

 

43年前の冬の夜

長男が生まれて半年、

毎晩 裏の軒下に置いた洗濯機で布オムツを洗いました。

数十枚ものオムツを干すときには 

手が冷たくて泣きそうに。

当時 夫は金融機関勤務で

朝7時頃に家を出て

帰って来るのは夜10時頃、

日にちが変わってから帰る日も多かった。

子供の起きてる顔を見るのは 休みの日だけ。

長男をおんぶして、洗濯機のそばで、毎晩遅い夫を待ち、

なんか 悲しいような なさけないような、

「こんな生活がずっと続くんだろうか?

何のために結婚したのだろう?

この空を私はいつまで見上げるのだろう?」

洗濯機が止まるのを待ちながら

毎晩 空を見上げました。

澄み切った空気の中

夜空に チョン・チョン・チョンと

3個の点々の星が並び 外側に4個輝く四角の星座が

ありました。オリオン座でした。

毎晩 見守ってくれているような気がしました。

 

「ペテルギウス」の歌を聴くと

その頃の若くてまだまだ可愛らしい(?)頃の自分を

なつかしく思い出します。

こんな図太い ばーちゃん になるとは

予想もしていなかった・・・