年に何回か、どっぷりと暗く
落ち込みたい時があって
そんな時に好んで聴く一枚。
高校2年の時雑誌ミュージックライフの
片隅に取り上げられていた。
イギリスのスチュアート王朝の
末裔で「ラブ・クロニカル」という
自身の遍歴をつづったアルバムがイギリスでは
放送禁止になり続くこのアルバムにも
私小説的な「スペインからの便り」も
本国ではヒットしたというような内容だった。
この盆地では、東京のラジオ局は
雑音だらけだったけど
たまたま運がよかったのか一度だけ
「スペインからの便り」が聴けたことがあった。
歌声は奇をてらったようなものではなく、
どちらかと言えば穏やかで、
ジョージ・ハリソンみたいだと思った。
曲もフォーク的で癒し系の感じだった。
数年後に「イヤー・オブ・キャット」が大ヒットした時は
驚いた。
私小説的でない。客観的だ。
ベトナムでは干支に猫があるのも初めて知った。