蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

ストリートパフォーマンス

2021年11月28日 | その他のよもやま
【English follows Japanese】
本日はアッシュビルよりお届けします。

アッシュビルはストリートパフォーマーに優しい街で、
至る所でパフォーマンスを楽しむことが出来ます。

ストリートパフォーマンスを行うにはいくつかのルールがありますが、許可を得る必要はありません。

1か所でのパフォーマンスは最大2時間。
その後は他の人に譲り、別の場所に移動する事。
音の大きさ、時間帯、反復性と距離に注意。
お店の前でパフォーマンスする時は、事前に一言話しておけば協力してくれます。
歩行者の邪魔にならないよう歩道は約180cm開ける事。
パフォーマンス後はきれい片付ける。
アンプは下げたままに。

という、いたって当たり前のことだなと思えるルールだけです。

時々ストリートパフォーマーの仲間入りをして、お箏のストリートパフォーマンスをしています。
古典曲、現代曲、アニメの曲などをいろいろ演奏してみますが、
多くの方が立ち止まって楽しんで下さいますし、ご質問を受けたりします。

映像は、2019年秋に近くのカフェでコンサートを行う前にストリートパフォーマンスしてみました。
(なので着物を着ています)

子供たちも楽しんでくれたようでした。

(文;三上)

Asheville is a street performer-friendly city. There are some rules for doing street performance, but no required permission.
「Perform in one spot for a maximum of two hours. After that, it is courteous to move to another area.
Be aware of what kind of noise they’re making. City ordinances break down noise into four categories: loudness, time of day, repetitiveness + proximity.
Talk to the businesses they perform in front of, so that they can communicate and work together as far as controlling the noise.
Be mindful of crowds. Buskers must leave six feet of sidewalk space for pedestrians.
Leave their spot cleaner than when they found it.
Keep amps turned down.」
I sometimes do koto street performances.
I perfirmed traditional pieces, contemporary pieces, and anime songs. A lot of people stop and enjoy music.
The video was a street performance before a concert at a nearby cafe in the fall of 2019.

お扇子について

2021年11月27日 | その他のよもやま
本日はお扇子についてご紹介します。

お暑い夏にパタパタと扇ぐだけでなく、
敬意を表すものとしても使われる素敵なアイテムです💕とはいえ令和の時代、

物をお渡しする時にお盆として使われる方はお見受けしますが、
普段の生活でお扇子を使ってへり下る場面は、あまり見なくなりました。

お茶の席や舞踊、謡、噺家さんには欠かせないお道具。
落語などでお扇子が噺家さんのお膝下の置かれると
「いえいえ、こちらこそ、ありがとうございます」と心の中で呟いてしまいます☺️

お話や舞踊の中でお扇子(扇)で波や風と言った「自然」が現されたり、
またある時は刀やお箸🥢になったり❗️

元々の原型は当時の政治家の「メモ帳🗒」として使われてたお道具!

古くから大活躍のお扇子はお見事です🇯🇵👏

(文:足立)

能のおはなし

2021年11月13日 | その他のよもやま
明日11/14は
『芸者と能装束』
で久良岐能舞台で美緒野会が地唄舞の地方として蝋燭の灯火の中、
『夕顔』と『八島』に出演致します。

今日は『能』について記憶に残っているお話し。
徳川幕府は広い日本全土の武家とのコミュニケーション向上の一環として、
全国共通語を設ける目的で藩主に能楽の教育を義務付けたというお話しを伺ったことがあります。

当時の能楽師の苦悩が想像できますね。

教える立場でありながら、
親方さまのご機嫌を損なわせて刀を振られたらどうしよう❗️
と命懸けのお稽古だったことでしょうか😳 

タイムトラベルができたら、当時の先生方にインタビューしてみたいです❣️

さて、能装束は役柄によって決まりごとがあって、
その美しさだけでなく、約束事を知っていると、また一段と楽しめますね😍

明日の『芸者と能装束』の様子は後日のYouTube配信をお楽しみに🤗

三階に三味線堀を三下り二上り…

2021年11月03日 | その他のよもやま
現在映画館では『#燃えよ剣』が絶賛公開中ですね!

この作品の主人公、#土方歳三 ゆかりの人物に蝦夷共和国の総裁 #榎本武揚 がいます。

彼は1836年、江戸下谷御徒町柳川横町(現在の東京都台東区浅草橋付近)で生まれました。

この柳川横丁の当時の地図がこちら↓

青い部分に注目して見てみると…?

(写真2枚目)
「#三味線」とありますね!!

ここはその形が似ていることから“三味線堀”と呼ばれていたそうです。
(横から見た形、でしょうか…?)

堀には船着場があり、下肥・木材・野菜・砂利などを輸送する船が隅田川方面から往来していました。

そして…

「三階に三味線堀を三下り二上り見れどあきたらぬ景」

堀の西側に隣接していた佐竹家の上屋敷にあった三階建ての高殿、そこで大田南畝(江戸中・後期の狂歌師、戯作者)がこの狂歌を詠みました。

堀のどこに目をやっても飽きない、という意味が推測されますが、

この「二上り」「三下り」とは三味線のお調子のこと。

知ればグッと深みの出る掛詞ですね!

(文責:仲井和)



美緒野会のお着物事情

2021年10月28日 | その他のよもやま
今日は美緒野会に所属する皆さんの【着物事情】についてご紹介します。

小野先生は季節に合わせたお着物で毎回お稽古をされますが、お稽古にいらっしゃる皆様は洋装が多め。
たまにお着物でお稽古にいらっしゃる方がいると、お綺麗で目を引きますね💕

そんな皆様ですが、舞台の上では大変身❗️
ほぼ全員の方がお着物をお召しになります。

1枚目の写真は美緒野会主催の演奏会でのもの。
皆様それぞれにこだわられた着こなし、色とりどりのお着物がとても素敵です☺️🌸

一方、2枚目の写真は、よその団体が主催される演奏会に出た時のもの。
このうぐいす色のお着物はいわば美緒野会のユニフォーム👘です。
着物が同じだからこそ、帯や髪型などの違いが際立ち、それぞれの装いを見ているだけで飽きませんね❣️

(文責:金田)