蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

サワリについて

2021年11月10日 | 楽器のおはなし
三味線の「サワリ」をご存知ですか?

三味線特有の「ビィィン…」という響きを「サワリが鳴る」と言います。

触り?障り??
諸説ありますが、一説にはサンスクリット語の“ジャワリ(心に触れる)”が語源なのだとか。

三味線は上部に「上駒」という突起がついており、
ここに糸を乗せるのですが、一の糸(最も太い糸)だけはここを通りません。

そのため「山サワリ」と呼ばれる出っ張りに糸が直接触れて独特の響きを生み出すのです。

固有の名称が多くて分かりにくいかもしれませんが、
次に三味線をお聞きになる際はぜひ耳をすませてその音を楽しんでください♪

きっと何か…あなたの“心に触れる”ものがあるかもしれません😌

Shamisen has unipue sound which is said "sawari."
Although there are various theories, one of them said it means "touch the heart" in samskrita.
When you hear the sound of shamisen, please enjoy acoustics carefully.
Then, anything may touch your heart....

【写真引用・参考ページ】
https://www.geidai.ac.jp/.../japan/shami_jiuta/000320.html
https://www.shamisen.ne.jp/shamisen.../shamisen-kiso.html...

(文:仲井和)


「お爪」について

2021年10月16日 | 楽器のおはなし
本日は、これからお箏を習われたい方へ『お爪』のご紹介です。

美緒野会では生田流のお箏をお習い頂けます。
生田流で使うのは、このように四角いお爪です。

このお爪の角で弾くので、お体もお箏に対して斜めに座ります。
はじめたばかりの頃は親指だけで十分お楽しみ頂けますが、3本のお指にフル装備されると色々な音色が生まれて更に楽しくなりますよ♪

現在『初めての和楽器ワークショップ』も開催中ですので、お気軽にお問合せ下さい🌸

(文責:足立)

お箏は何で出来ていますか?

2021年10月10日 | 楽器のおはなし
美緒野会には米国ノースカロライナ州にありますアッシュビルという街にも支部があります。

特にこちらの街では、お箏を見たり聴いたりした事のない方が多いので、演奏をしますとたくさんのご質問をいただきます。
先月、東テネシー州立大学にて、学生様対象に演奏とワークショップを行い、そこでも多くのご質問をいただきました。

皆様からいただくご質問におこたえしていきたいと思います。

まず最初に、よく聞かれるご質問です。
「お箏は何で出来ていますか?」

お箏は桐でできています。
樹齢50〜60年の木を切って数年乾燥させ、皮を剥いだりしてからまた乾燥させ、形を整え、組み立て、装飾を施すそうです。
かなり時間と手間のかかる工程のようです。

お箏の糸は現在ではテトロンを使っていますが、化学繊維が出来るまでは、絹糸が使われていました

お箏本体と糸の間にあるブリッジは柱(じ)と言います。
これも現在ではプラスティック製が多く使われていますが、高級なものは象牙で出来ています。
プラスティックができるまでは、象牙に加え、木製や鯨の骨などが使われていたそうです。

ご質問や知りたい事などありましたら、ぜひコメントをお願いします。

(文責:三上)

I am posting this from Asheville, North Carolina, USA.

Especially around here, there are not many people who have the opportunity to see and hear the koto.🎶
So, I often have questions after the performance.🤔

I would like to answer those questions little by little.

Last month I held a koto performance and workshop for students at Eastern Tennessee State University. They enjoyed playing the koto and experiencing it.

This is also the question I received there.

"What is the material of the koto?"

The koto is made of paulownia (Kiri / 桐)
Koto is made by cutting 50-60 year old logs, drying them for several years, then shaving, assembling and decorating them.

Currently, koto strings are mainly made of Tetoron. Silk strings were used until the development of chemical fibers.

The bridge under the koto string is called Ji (柱). Today, most are made of plastic, but high-end Ji is made of ivory. Prior to the development of plastic, wood and whale bones were used in addition to ivory.

If you have any questions, please comment on this post.



琴柱のお洗濯

2021年08月15日 | 楽器のおはなし
今年も大雨による被害が心配です☔️。。。

今日はプラスティックの琴柱をお洗濯しました。

中性洗剤を溶かした液体にいっとき浸して、その後、お水で綺麗にすすぎます。
色鉛筆✏️で付けた印の後みたいな落ちにくい汚れは、そこだけお布巾でゴシゴシして下さい。

よ〜〜く拭いて、しっかり乾かしたらおしまいです。

スッキリして、お柱達も嬉しそう

ただし、お象牙のものはしないで下さいませね


お撥の包み方

2018年01月30日 | 楽器のおはなし
昨年末よりインスタグラムを始めました
撮りためたお写真や演奏録画をどんどん投稿してまいります。
どうぞお気軽にフォローをよろしくお願い申し上げます🤲
mayumiono_mionokai です



さて、皆様は大切なお撥をどのように保管していらっしゃいますでしょうか?
撥入れの中で撥サヤがズレますと撥先が欠けてしまうことがございます😨

そんな恐ろしいことが起こらない
師匠直伝のお撥の包み方をYouTubeでご紹介しておりますのでどうぞご参考になさって下さいませ。
https://www.youtube.com/watch?v=HogEPsoc-nc

細長い動画になってしまって申し訳ございません(^^;)

ただしここでは、お分かり易いようにあえて緑色の手ぬぐいを使っておりますけれども、
お象牙には手ぬぐいの色が移ってしまいますので、
もし丸撥でしたら必ず真っ白な布でお包み下さいね😉


マイブームのInstagramとfacebookには昨日すでに投稿済みでございます
こちらは細長い映像ではなくて、iPhoneで見たままのサイズです。