現代のニューヨークに、稀代の色事師ドン・ファンが現れたら…?
精神科医のミックラーは、命をみずから絶とうとしていたある男を助けます。
「私は愛の貴公子ドン・ファン」というその男は、妄想と虚言癖があるとされ、精神病院に拘束されます。
しかし、彼の診察に当たったミックラーは、徐々にその内面世界に魅了されていくのです。
いわば、これは大人のメルヘン、ファンタジーなのですね。
絵画のように美しい映像とともに、自称ドン・ファンの物語が語られていきます。
そう、真のプレイボーイは女性のために金を積んだりはしません。
「愛を究めた者の前では女は無力だ」
「どんな女にも可能性があって、私はそれを愛するのだ」
あくまで映画の中のセリフです(笑)
でも、カッコいいですよね…。
実はこの映画は、僕は30年ほど前に一度観ています。
再び観ることに、ためらいがありました。
なぜなら、これを観た翌日に、僕は精神病を発症しているからです。偶然だとは思いますけど…。
でも、素晴らしい映画ですよ。
カップルで観ると良いかも、です。