ようやく、夜間にはエアコンを切れるようになってきましたね。
猛暑も落ち着き、気がつけば、鳴いているのはミンミンゼミです。
皆様、「小説家になろう」という投稿サイトをご存じでしょうか。
誰でも自由に自分の小説を投稿したり、また他の人が投稿した小説を読めるサイトです。
僕も、かつて短編小説などを投稿しておりました。
しかし、このサイトで好まれるのは、ほとんど同じものばかりなんですよ。
つまり、現実世界では冴えない主人公が、異世界に転生する。
そこでは主人公は無敵、グラマラスな女戦士にもモテモテ、そして魔王を倒して伝説となる。
いえ、そーゆーのが悪いって言ってるんじゃないですよ。
猫も杓子もそればっかりで、違うものを書いてみたいとは思わないのだろうか、というわけです。
しかも、そーゆーものは今では一つのジャンルとして、「なろう系」と呼ばれています。
いえね、わかりますよ。小説はウケたものの勝ち、数字をたたき出したものの勝ちです。
それは否定しませんよ。確かに、今は世の中が不安定で、
重くてシリアスな小説は読んでいて疲れる、だから敬遠される。
オリジナリティーなんか無くていいから、いつもの「なろう系」で癒やされたい、と。
そーゆーことなんだろうな、と思いますが…
読者はそれでいいとしても、作者のキミは本当にそれでいいのか、と思うのです。
はっきり言って、作者名を入れ替えてしまっても同じことで、
キミの作品である必要はない、もっと言うなら読む必要すらない、
そんなものを目指して、キミは小説を書いているのか、と言いたいわけです。
まあ、それは個人の自由かな。
結局は、読まれない投稿者の意見、負け犬の遠吠えかもしれないですね。
でも、僕は「なろう系」とは袂を分かちます。
ああいう小説家には、なりたくありません。まあそれも、個人の自由ですよね?