MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

最近の読書

2010年12月07日 23時33分56秒 | 読書
最近こんな本を読んだ。


日本人のためのイスラム原論 小室直樹

先月亡くなった知の巨人、小室直樹大先生がニューヨークの911テロの後に書いた、イスラム世界についての本。
小室直樹大先生は1955年に京大の数学科を卒業したのちに、阪大の経済学部に学び、その後フルブライト留学生として、ミシガン大学で計量経済学を学び、さらにMIT、ハーバードで心理学、社会学を修めた天才である。
本書では、イスラム教における行動様式(エートス)をキリスト教、ユダヤ教と比較しつつ解説する。博覧強記とはまさにこの人のことをいうのだろう。
なぜキリスト教のみが産業革命を成し遂げ、資本主義社会を作り上げることができたのか?
小室大先生は歯切れのよい明快な言葉で、“目からうろこ”の論理を展開する。
おすすめである。

大学という病 竹内洋

戦前~戦後において日本の最高学府、東大経済学部において繰り広げられた泥沼の派閥抗争の顛末を描きつつ、大学とはなにかを問う。ノンフィクション。
昔も今も、やってることはどこでもさして変わりはないようである。


コルベ 川下勝

第二次大戦中、アウシュビッツ収容所において、他者の身代わりとなって餓死監房に下った一人のカソリック神父の短い生涯を、家族や友人に宛てた膨大な書簡をもとに明らかにする。このような人物の存在とその思想について、僕らも一度ぐらい学んでおく必要があるのではないか。


以上、手抜き更新終わり。
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2 コメント

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Julesさま (kazu-n)
2010-12-09 23:27:46
とうとう読破されましたか!
長かったですねー、あれは、ちょうどアメリカ留学中のころでしたね。覚えていますよー。なんとかという名の夫人が嫌な奴なので、ムカついて読み進むことができないっておっしゃってましたよね(笑)
いやー僕も挑戦してみたいですね。

ところで、オリヴェイラの22枚組!!
そんなのが出てたんですねー、しかもアマゾンUKとは渋い!完全にチェックの網から漏れておりました。僕も買おうかなー。
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Unknown (Juels)
2010-12-08 21:46:19
お久しぶりです。
忙しいのによく本読まれてますよね-。すごいです。
えーと、僕もついに「失われた時」を読了しました。ヴェルヂュラン夫人とモレルという、とてつもなくイヤなヤツに悩まされながら、3年半かかりましたが。kazu-n さんも、是非。
あと、オリヴェイラ100歳記念22枚組DVD-Box をAmazon.uk で買いました。まだ観てません。観れるかな?(笑)。
ではでは。
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