MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

14歳からの社会学

2009年01月19日 00時01分27秒 | 読書
年が改まってまた忙しい生活が始まりました。
遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。

さて、今年も目下の感じから推測するに更新頻度がこれまで以上にあがるとはとても思えませんので、例によって不定期ゲリラ更新の体制でいきたいと思います。

ということで、今日は、今年の一冊目に読んだ本の話題を書くことにします。
正月に宮台真司氏の『14歳からの社会学』という本を読みました。

読んでいて気になった一部を備忘録として書き留めてみます。

1.人が物事を学ぼうとするときの動機には『競争動機』(勝つ喜び)と『理解動機』(わかる喜び)がある。
2.しかし、もうひとつ忘れてはならない重要な動機がある。『感染動機』である。
3.『感染動機』とは手っ取り早く言うと「この人はスゴイ!自分もこの人のようになりたい!」と思うことで得られる動機のことである。その人の、人となり、しゃべり方、立ち居振る舞いなどに、文字通り『感染』してしまうのである。
4.今は小説にしても映画にしても「わかる」ものだけが受け入れられ、「よくわからないけどスゴイ!」という感じ方が廃れてしまっている。
5.『競争動機』や『理解動機』では、勝った瞬間や分かった瞬間のよろこびを求めて物事を学ぼうとするが、『感染動機』は違う。スゴイ人に感染してなにかをやっている時間のすべてが喜びになる。
6.『感染動機』こそが最も強い「内発性」を与える。
7.『競争動機』『理解動機』で学んだ知識は砂粒のように断片化する。『感染動機』だけが知識を本当に血肉化できる。

納得。
以上本日の更新終わり。
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5 コメント

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みなさん (kazu-n)
2009-02-01 13:36:52
皆様コメントありがとうございます。

neuronさま
日本のようなアメリカ追従型社会では、アメリカが今回のように急にスィングバックすると、直ぐには方向修正できず、振り落とされて孤立してしまう危険性がある、と今まで散々言われてきましたから、予測どおりといえば予想どおりなのかもしれません。
数年前にアメリカ留学から帰ってきて改めて感じたのは、『それにしてもこの国は、政治家も、役人も、メディアも、国民も、本当にアメリカしか見てないのだなー』ということでした。

蝶山人さま

>>今年はめでたい年ですね。
ありがとうございます。

さて、私もソダーバーグのチェ・ゲバラ2部作は、是非とも見に行きたいと思っております。果たして行けるかどうか。。。他にも見たいのが目白押しなので、、、

ちなみに、チェ2部作以外で今の僕のmust-see-listにあるもので、現在公開中で未見のものは

1.チェチェンへアレクサンドラの旅
2.我が至上の愛~アストレとセラドン~
3.クローンは故郷をめざす
4.エグザイル 絆
5.懺悔
6.彼女の名はサビーヌ

なのですが、今見たら『チェチェンへ』は公開終了してしまったような。。やばいです。
結局1月は4本どまり。。昨年同月の半分以下でした。。
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Unknown (蝶山人)
2009-01-31 20:29:11
今年はめでたい年ですね。
メジャーは余りお好きでないかもしれませんが
スチーブン・ソダーバーグ&ベニチオ・デルトロの
チェ二部作行きたいのに土日も出勤でなりません。
モーターサイクルダイアリーズが良かったので
エルネストファンとしては期待しているのですが・・・
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オバマさん (neuron)
2009-01-28 16:26:07
ブッシュ政権とは反対に環境保護に動き出したみたいですね。またまた日本は出遅れてるといわれてます。
燃費のいい車など技術はあるのになあ…。
いつものパターンですよね。
オバマ氏には何か引き込まれますね。日本も早くそんな指導者出てこないでしょうか。国会空転中ですんからね。。。
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オバマ (kazu-n)
2009-01-19 22:27:46
確かに、オバマはなんかやってくれそうなオーラがありますね。見ててワクワクします。

ちなみに、オバマはまだいい人そうだからいいけど、第二次大戦のときのヒトラーなんかも当時はきっとかなり感染力強かったのでしょうねー。
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ちょっと違うかもしれないですけど・・ (DAZ)
2009-01-19 08:36:54
オバマが勝ったのは、『感染動機』的なもの?のような気がします。

英語が分からなくても、見てて、ひきこまれる。
日本で、「オバマ演説集」なるものがCDつきで売られ、
ベストセラーになっているのでもよく分かる。

多くのアメリカ人が
必ずしも多くの情報や知識を持っていないアメリカにおいては、
やはりクリントンよりはオバマに軍配が上がった理由がよく分かる。
ような気がする。

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