2024年に読んだ本の振り返り第2回です。
『マスカレード・ホテル』東野圭吾さん(集英社文庫)
(2014年7月25日第1刷)(初出「小説すばる」2008年12月号~2010年9月号,単行本2011年9月 集英社刊)
図書館のリサイクルブック(図書館の廃棄本や、利用者が持ち寄った本が置いてある棚)で見つけて、
「えっ、いいの!?」
と思いつつ貰ってきました。(ラベルが無いので利用者さんの読み終えた本かな。)
木村拓哉さんが映画でやっていたのは知っているケド、観ていないので、
「刑事役:木村さん」「フロント係:長澤まさみさん」くらいの知識しかなく読み始めました。
(そのわりには、フロント係の山岸さんのセリフは長澤さんで脳内再生してました。/笑)
見た目からして分厚い本(P.5~P.515)だったのですが、ナゾ解きはもちろん、1つ1つのエピソードが面白くてスラスラ読めました。
「マスカレード」という言葉の意味を、はじめは犯人が一般人になりすましているということなのかと考えていたら、
『昔、先輩からこんなふうに教わりました。ホテルに来る人々は、
お客様という仮面を被っている、そのことを絶対に忘れてはならない、と』
(本文P.410)
という文章が出てきて、「そういう意味なのかぁ~!」と思いました。
先入観なく楽しみたくて配役等を調べていなかったのですが、
「この人がこの役かぁ~」
と思いながら映画を観てみたいなぁ~。
『世界クッキー』川上未映子さん(文藝春秋)
(2009年11月15日第1刷発行)
こちらもリサイクルブックで貰って来たもの。(ラベルがあるので図書館の廃棄本だと思います。)
川上さんのお名前は芥川賞受賞の『乳と卵』くらいしか(内容も)知らなかったのですが、
この本は受賞のちょっと前(?)からのエッセイやコラムなどをまとめた…というより集めた本。
今まで、読んだことのある作家さんのエッセイしか手にしたことがなかったので、
(例を出すと、山本文緒さん,豊島ミホさん,瀬尾まいこさんなど)
しかも関西弁の言い回しに慣れるまで、読むスピードが上がらなかったのですが…。
(と書きつつ出身地を考えたら、文緒先生=横浜,豊島さん=秋田,瀬尾さん=大阪だった/笑)
『わたしを泣かせる、小発見』(p.44~47雑誌『attention』第2号に初出)という文章で、
<概要>スーパーの地下にある遊技場にあったロボット。大きいし、目が黒くてうつろで、中なんて真っ暗なんじゃ?
姉や弟は、ひょいひょい乗ってるけど気が進まないまま中に入ってみたら、意外にも外が見える!(=マジックミラー)
「わたしが入っているのに、あっちからはロボコンにしか見えないのだ」という違和感に気付いたとき、
「わたしはこの体(自分の身体)の中に入っているのだ」という実感がした。
『わたしというものは、人からみれば、この形をしているものでしかないのだ、という事実。』
『わたしはこんな感じで、自分に体があるということを発見したのです。』
私自身、小学校のときになんとなく同じようなことを感じたことがあって、
私(めづ)という人物を神様が上から見ていて、これから起こることもあらかじめ決まっていて、
それは名付けて「神様のギャグマンガ」みたいなもの。
(川上さんの話とちょっと違うかもしれませんが…)
でも、今までこの話を人にしたことがなくて、もちろん誰にも共感して貰ったことがないんだけど、
初めてそういう話をしている人を見たというか、「わかる×2」と嬉しくなったのです。
この文章のお蔭で、そのあと年齢も、趣味も(川上さんは太宰治好きなんですが、私は読んだことすらないです。)
世界も(川上さんは音楽活動や女優さんもなさっている)全然違うけれど、
「あぁ、わかる!」と思いながら楽しく読むことが出来ました。
2冊分の感想を書くのに、1週間以上かかってしまったので、とりあえず2回目更新します。
以下、去年の『振り返り(その2)』
『マスカレード・ホテル』東野圭吾さん(集英社文庫)
(2014年7月25日第1刷)(初出「小説すばる」2008年12月号~2010年9月号,単行本2011年9月 集英社刊)
図書館のリサイクルブック(図書館の廃棄本や、利用者が持ち寄った本が置いてある棚)で見つけて、
「えっ、いいの!?」
と思いつつ貰ってきました。(ラベルが無いので利用者さんの読み終えた本かな。)
木村拓哉さんが映画でやっていたのは知っているケド、観ていないので、
「刑事役:木村さん」「フロント係:長澤まさみさん」くらいの知識しかなく読み始めました。
(そのわりには、フロント係の山岸さんのセリフは長澤さんで脳内再生してました。/笑)
見た目からして分厚い本(P.5~P.515)だったのですが、ナゾ解きはもちろん、1つ1つのエピソードが面白くてスラスラ読めました。
「マスカレード」という言葉の意味を、はじめは犯人が一般人になりすましているということなのかと考えていたら、
『昔、先輩からこんなふうに教わりました。ホテルに来る人々は、
お客様という仮面を被っている、そのことを絶対に忘れてはならない、と』
(本文P.410)
という文章が出てきて、「そういう意味なのかぁ~!」と思いました。
先入観なく楽しみたくて配役等を調べていなかったのですが、
「この人がこの役かぁ~」
と思いながら映画を観てみたいなぁ~。
『世界クッキー』川上未映子さん(文藝春秋)
(2009年11月15日第1刷発行)
こちらもリサイクルブックで貰って来たもの。(ラベルがあるので図書館の廃棄本だと思います。)
川上さんのお名前は芥川賞受賞の『乳と卵』くらいしか(内容も)知らなかったのですが、
この本は受賞のちょっと前(?)からのエッセイやコラムなどをまとめた…というより集めた本。
今まで、読んだことのある作家さんのエッセイしか手にしたことがなかったので、
(例を出すと、山本文緒さん,豊島ミホさん,瀬尾まいこさんなど)
しかも関西弁の言い回しに慣れるまで、読むスピードが上がらなかったのですが…。
(と書きつつ出身地を考えたら、文緒先生=横浜,豊島さん=秋田,瀬尾さん=大阪だった/笑)
『わたしを泣かせる、小発見』(p.44~47雑誌『attention』第2号に初出)という文章で、
<概要>スーパーの地下にある遊技場にあったロボット。大きいし、目が黒くてうつろで、中なんて真っ暗なんじゃ?
姉や弟は、ひょいひょい乗ってるけど気が進まないまま中に入ってみたら、意外にも外が見える!(=マジックミラー)
「わたしが入っているのに、あっちからはロボコンにしか見えないのだ」という違和感に気付いたとき、
「わたしはこの体(自分の身体)の中に入っているのだ」という実感がした。
『わたしというものは、人からみれば、この形をしているものでしかないのだ、という事実。』
『わたしはこんな感じで、自分に体があるということを発見したのです。』
私自身、小学校のときになんとなく同じようなことを感じたことがあって、
私(めづ)という人物を神様が上から見ていて、これから起こることもあらかじめ決まっていて、
それは名付けて「神様のギャグマンガ」みたいなもの。
(川上さんの話とちょっと違うかもしれませんが…)
でも、今までこの話を人にしたことがなくて、もちろん誰にも共感して貰ったことがないんだけど、
初めてそういう話をしている人を見たというか、「わかる×2」と嬉しくなったのです。
この文章のお蔭で、そのあと年齢も、趣味も(川上さんは太宰治好きなんですが、私は読んだことすらないです。)
世界も(川上さんは音楽活動や女優さんもなさっている)全然違うけれど、
「あぁ、わかる!」と思いながら楽しく読むことが出来ました。
2冊分の感想を書くのに、1週間以上かかってしまったので、とりあえず2回目更新します。
以下、去年の『振り返り(その2)』
2023年振り返り。(その2)ちょっとずつでもPCに向かえる時に書いておこうと思います。 (スマホから書くと、眠くなる→間違って消す→) 『リバース』(湊かなえさん)(講談社文庫) (2017年......