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大切な皆様へ



亀井恵から大切な皆様へご報告があります。
この1年の状況や素直な気持ちを言葉にしました。読んでいく上で重い気持ちになる方もいらっしゃると思います。
その時はご無理をせず最後まで読まなくても大丈夫です。皆様の心が何より大切です。
いつもあたたかく応援をしてくださりありがとうございます。

◆うつ病
2024.1.1に起きた能登半島地震。
突然と奪われた家や私生活。
目まぐるしいほどの手続きに追われ、
自分の日常が感じられるようになってきた4月頃。心の異変に気づき始めました。
大好きだったら朝ドラを観る習慣、
大好きなラジオを聴く習慣、
全ての音が煩わしくなり生活から音を無くし、
好きな料理を作ること、晩酌もしなくなり、
休みの日のパン屋さん巡り始め、飲食店巡り。
SNSとの距離感。
マリンバを奏でることが苦しい、
自分の楽曲を奏でたくない。
そして…曲が全くかけなくなった。
辛い、しんどい。
それは自分の心が弱いからだと言い聞かせ、
音楽活動を止めることなく、
日常のバイトも止めなかった。
ニコニコと働き続けた。
しかし『もう終わりにしたい』
そう考える時間がでてきて_
もう、十分頑張った。もう、いい、、、

しかし、これはダメだと何故か分からないけど、自ら病院へ行き、事情を先生に話すと
『通院、治療をしながらじゃないと治らないところまできています。長期戦にはなりますが、ともに亀井さんに合った治療をしていきましょう』
との診断。受け入れられなかった。
自分が弱いからだ…と。
日常の緩急があまりにもありすぎてガソリンが、これっぽっちも残っていないのに一生懸命走ろうとする。それは壊れますよ。亀井さん。
『まずは、ご家族、職場にお話しをしてみませんか?』
そこがスタートでした。家族もすぐ理解をしてくれて自営業のほうにくるか?と提案もしてくれた。しかし家族も、自営業の再建に向けての日々、様々な手続きに追われ、避難先の場所も今までとは勝手が違う。休みの日には、新しい家のことを進める手続きなど…。
家族も被災している中、負担はかけたくなかった、というのが本音。わたくし、頑固者なので。
自分が働かないと生活ができない、という冷静に判断できる自身が心の中にいる。
バイト先の理解も本当に大きく、
勤務時間の柔軟な対応や休暇も頂けました。

そして、あってはならない事が、
“ もしかしたら急に穴をあけてしまうのではないか ” という音楽の仕事。
ずっとプロデュースもして下さっているピアニスト・今井亮太郎さんにはまず、伝えておこうと思い伝えました。心境を理解してくださり、できることから1つ1つやっていこうという言葉にホッとし、色んな場面でのサポートも本当に助かっています。今も通院し、周りの支えもありながら、少しずつ色んなことが自身に合ってきたかな、
と思った矢先。

◆ HISL (高度異形成  CIN3)
10月に診断されました。子宮頸がんの前癌。
手術は必ず必要な病気です。
すぐにでも、と言われたのですが予定がなかなか合わず来年じゃダメですか?と聞いたところ、
先延ばしにしたくない。年内にしたいです、と。
なので12月の始めならと、
金沢大学附属病院でお世話になり、
手術を無事、終わらせることができました。
手術直前になると不安の方が勝ってしまい、薄ら涙する時間もありましたが、ここまでもいき渡るのか、と思うほどのホスピタリティ溢れるケアに感謝でした。

3年程前から中度異形成という診断がでいて、
年に4回、定期検診を受けていた上で今回の結果です。正直、定期検診面倒だな、と思いながら自分にはそういう細胞があることも間違いないし、ラッキーだったら自然治癒、
そうでなけれ早期発見ができ対処できる。
通院していたクリニックの先生方にも感謝です。


なぜ、ここでこんな長文にしたかというとその中に亀井恵の音楽があるからです。
無理にステージに立って笑ってるんじゃない、素直に楽しいから笑顔になれる、想いを馳せることができる。
2024年という1年は、
この話を抜きにしては亀井恵の音楽は語れないと思います。亀井恵の音楽は止めません。
なぜなら私は末期癌になりながらも最後の最期までステージに立ち続けた最高のシンガーを知っているから。大学を卒業してから私を音楽の道へと導いてくれた故・ローラ浅田さんの存在。
きっと彼女が私の最悪な決断を止めてくれたのかもしれません。

今年は沢山のご縁を繋いで頂き、
亀井恵の音楽生活が本当に『充実』という言葉では足りないほど得たものがありました。
そして、もう描くことがないだろうと思っていた亀井恵の楽曲が11月生まれた。

『碧の翼』
もう、自分の手元には宝物以上のものがある。それは今までのご縁で知り合ってきた皆様が、‘’碧‘’という色で彩られた翼をくれた。
それはなんとも言えない、
鮮やかな美しい色をした翼。
自分自身へのエールでもある翼。
これからも羽ばたき続けます。
そして今後、病いの経過などは一切載せることはなく、この1度だけにします。 

これから始まる新しい年も変わらず、
亀井恵らしく頑張っていきます!
そしてあらためて、亀井家の家族みんなに感謝致します。手厚いサポートをいつも本当にありがとうございます。
長文になりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。


2024.12.20
ボサノバマリンバ奏者
亀井恵
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