少し遅いですが、あけましておめでとうございます。M1のJoeです。
私は年末年始を北ニューヨーク州の最北端にある故郷のWatertown市で過ごしました。皆さんはニュースで知っているかもしれませんが、大変な天気に見舞われました。幸い私は深刻な被害に遭いませんでしたが、帰りのフライトは一週間延びてしまいました。その間、日本の知り合いに次々と降りてくる冬の災いを表わそうとしながら、自分の言語知識のギャップに気付きました。以下、英語では骨身に沁みて知っていながら日本に5年間住んでも使ったことも聞いたこともない、冬に関するいくつかの単語を並べておきます。
lake-effect snow
「湖水効果雪」と文字通りの訳になっていますが、日本人には馴染みがないようです。Wikipediaで引くと、「冬期に、相対的に暖かい湖水の上に風を伴う冷たい空気が侵入し、暖まった空気が上昇するとともに水蒸気の供給を受けて雪雲が発達して、沿岸部に大雪を降らせる現象のこと」とあります。これはアメリカの五大湖の廻りで起きる現象のための用語ですが、日本でも海側の雪で同じような現象があるようです。しかし、この用語は用いませんし、特に学術的な名前がついていないとのことです。http://ja.wikipedia.org/wiki/湖水効果retrieved 2014.1.10
ice storm
『スーパー・アンカー英和辞典』の定義は「(気象学)着氷性の暴風雨」氷雨を伴う暴風」と記述的な訳になっていますが、その通りの意味です。運転などが極めて危険になる上、屋根、木々の枝などが凍りで重くなり崩れてしまいます。北ニューヨークで一番恐れられている現象です。複数の辞典・百科辞典で調べてみましたが、日本語ではこれに当たる単語がないのは不思議に思います。
black ice
『スーパー・アンカー英和辞典』では「(路面の)薄氷(透明で見にくいために車のスリップの原因になる)」となっています。また、知りあいの日本人に相談しましたら、「ブラックアイス」で通じることも多いとのことです。
これらの現象は本来日本語でうまく表わせないようですが、私の故郷と同じような天候のオタワ市では盛んに日本村ができているらしいので、これらのための日本語を作っているかどうか調べられたらと考えています。【Joe Tabolt M1】
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雪国で車を運転するときには、このブラックアイスバーンが非常に危険です。
私自身、ブラックアイスバーンを走行したときには緊張しました。
ブラックアイスバーンという言葉が、日本でいつ頃から使われるようになったのか、調べてみます。
Eisbahnとは、スケートリンクの意味です。