明海大学大学院応用言語学研究科

Meikai Graduate School of Applied Linguistics

「ひらめき☆ときめきサイエンス」 中学生対象、英語の効果的学習法

2015年07月29日 | 学会、セミナー、講座の参会記

 7月25日(土)に科学研究費助成事業による「ひらめき☆ときめきサイエンス」が明海大学浦安キャンパスで行われました。

 「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、「いま、大学や研究機関で取り組まれている研究を、小学校5・6年生、中学生、高校生の皆さんに知って」もらう*取り組みです。今回は「英語の効果的学習法 ~英語が苦手な君に科学からのヒントを~」というテーマで英米語学科の先生方が小学5年生~中学生10数名を迎えて講義をしたり、子どもたちがグループ討論したりしました。保護者や希望する大人も後ろで見学することができましたが、院生2名と特別研究員の須田先生は中学生たちと肩を並べての参加となりました。

 最初に安井学長、遊佐学科長から挨拶があり、午前中は大津先生の講義でした。講義では、まず、なぜ英語を学ぶのかに答える提案の一つとして「ことばについての理解を深める」という点を挙げられました。次に、英語の何を学ぶかを考えることが大切だということで、文法の基礎の基礎をわかりやすく説明されました。最後にどうやって学ぶかという点について学習科学と認知心理学からのヒントを挙げられました。

 そのあとの昼食は、先生も中学生も保護者・見学者もみんなで机を囲んで、同じお弁当をいただきました。緊張気味の子どもたちも昼食をとりながらお互い仲良くなっていく様子がうかがえました。

 午後は5人の先生方の講義(高田智子先生、小林裕子(やすこ)先生、嶋田珠巳先生、原和也先生、瀧田健介先生)とグループ討論・発表などがありました。先生方のお話はそれぞれ5分という大変短い時間ながら、ことばの世界がぐっとひろがる素敵な内容ばかりでした。それぞれの先生方のお話の背景には深く広い世界が広がっているのですが、子どもたちに親しみやすい「マイメロちゃん」や「ドラえもん」といったキャラクターなども登場させ、専門用語を使わない工夫された講義はとても新鮮でした。

 その後、グループ討論があり、先生のフォローも得ながら、英語の学習法について考えました。私の加わったグループでは単語の覚え方について考えました。中学1年生もいることを考えると、英語学習について考えるのはそう簡単でなかったかもしれませんが、「みんなで考える」という経験はきっと将来につながるのではないかと思いました。また、一日を通じてことばについてかなり幅広いいろいろなことが話題に上ったので、「ことば」についての子どもたちの考えやイメージがその分、豊かになったのではないかなと思います。

 最後に修了式で子どもたちひとりひとりに「未来博士号」が授与されました。

 最後になりましたが、院生に英語学習について子どもたちと一緒に考える場を与えてくださった大津先生、ありがとうございました。なかなか得られない貴重な機会だったと思います。

*日本学術振興会「平成27年度 科研費の成果を体験する小中学生・高校生向けプログラム ひらめき☆ときめきサイエンス」(パンフレット)

D1 福渡さよ子


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