安倍政権といえばアベノミクスだが、安倍首相が重視していた公約を3つあげることができる。
- 憲法改正
- 北方領土返還、少なくとも2島
- 北朝鮮拉致問題解決
結局7年以上、何も実現していない。経済の回復は株価を中心とした金融経済だけは良くなっている。しかし、所得や消費は伸び悩み。コロナで金融もダメになる。
この安倍政権を支えてきたのはマス・メディアではなかったろうか。
今回の辞任に関して、これは僕の憶測でしかないので、笑って済ましてもらいたいのだが、「持病の病気のせいで仕方がなかった」という雰囲気がマス・メディアの前面に出ている様に思う。批判どころか、総括しようというものなら、「体調不良の中頑張ってきたのに」とでもいう様な雰囲気である。
6月ごろの健康診断で体調不良。メディアに少しずつ情報が漏れる。6・7月いっぱい入院が必要」との情報あるも、日帰り入院で、満身創痍で頑張っているかのような報道。その後も体調不安説が流れ、24日に28日に会見を首相自ら開くとの報道である。この5日間に報道陣と花道会見で姿を見せるも、「顔色が悪い」「か細い声」と。しかしながら28日の会見では直接病状を説明し、コロナ対応の話をするという報道であった。「まさか辞任するとは」という雰囲気が作られる。
首相の病気は国家機密。情報が漏れ、慶應大学病院に行く時、退院する時の映像がきちんと流される。当然、マス・メディアには事前に知らせ、取材の方法が決められる。
であるから、今回の首相辞任劇は官邸の一部とマス・メディアのシナリオ通りであったのではないか。あるいはこれまでの首相とマス・メディアの関係性のなかで構築されてきた暗黙の了解が作り出すシナリオ通りであったのではないだろうか。ここでジャーナリズムは首相辞任劇という実はエンターテイメントを作り出し、大衆は「病気でも頑張った」という道徳劇を受容していたのではないだろうか。
これ僕の妄想だけど。
安部首相の病気は安部首相やその家族や友人にとっては問題であるのは当然だ。ただ国家行政の長は病気でその責任(responsibility 応答可能性)を果たせないならば、当然家族らとは異なる次元の問題がある。コロナで政治的空白期間を作っている場合ではないと思う。