今日は終戦記念日。もう78年ということです。
テレビや新聞では、終戦記念日について特集したりします。そこであの戦争を反省し、2度と起こしてはならないと。本当にそう思っているのかは、なんだかよくわかりません。
高市大臣が靖国参拝。陛下は「深い反省」。ちなみに陛下は靖国には参拝しない。さて、本当に反省しているのはどちらなのか。
私たちは、終戦記念日があることによって、過去と対峙し、戦死した人々や戦争で大変な思いをした人のことを思い巡らす機会になる。だから過去と、死者と対峙し、彼らと対話する機会になる。それが終戦記念日の意義。
死者は遠くに(非)存在している。その遠くにいる人に近寄るということができる。その時、裸の人間が、人間が自分たちに都合のいいように作ってきた規範や人間の価値が無効化した地点に立つことができる。それが裸。
裸の人間が、はじめて本当に人間と人間の交わりを行うことができる。死者と交じり会うことができる。普段、そんなことはできない。その意味で、人間を取りもどす、人間とは何かを知る。そういうことだ。
死者こそが、我々に贈り物をしている。その自覚をしなければならない。