今日仕事が休みなので、昼間なんとなくテレビをつけていた。
TBSの「ひるおび」が映った。
そこで八代弁護士がフワッと自民党擁護をしていた。これだけ日本を”破壊”しているのに、なんだろうなと思っていた。
そして終始、総選挙でどこが勝つかいなか、勝つとすれば、どういう戦略がいいとか悪いとか、そんな話だったように思える。いや、昭和生まれの僕としては、テレビを付けていただけで、ただのテレビのある光景に過ぎないのだが。
で、結局テレビがやっているのはどちらが勝つかという話。なんだか競馬で勝ち馬を予想するような、そんなトーンに思えてくる。
そして、それが自明になっているがゆえに、自民党の問題や責任、日本の凋落と政治の関係といった視角が徹底的に後退しているのだ。そのようなメディアの姿勢態度に疑問は全く抱くこともなく、番組が構成されている。
まあいつものことだが、このようなメディアのあり方を変えて、本当に議論すべきことを議論すること。批判すべきことは批判すること。そうしなければ、自ずから勝ち馬予想屋がテレビで評論家風情で闊歩する。
メディアの効果研究で議題設定はメディアの強力な影響をもたらすことが知られている。とすれば、政治を語るときに総裁が誰になるのか、どこの政党が勝つのかということを主題としてメディアが情報を発すれば、人々の政治の見方もほぼ同様になるだろう。
政治を競馬のように扱えば、そういうものとして政治は方向づく、同様だが、人々も方向づく。
だから、メディアは重要なのである。とはいえ、議題設定が真っ当ならば、真っ当な政治や真っ当な国民へと方向づくということもできる。民主主義が機能するとは、そういうことでしょ。
頼むよ!