Drマサ非公認ブログ

新聞奨学生のこと

 新聞社に学費を支払ってもらい、大学や専門学校に行く、そういう制度が新聞奨学生である。あまり知られていないのではないかと思うが、都市で新聞配達している若い人は、大抵そうであろう。

 僕は当時アルバイトニュースを見て、連絡した。新聞社ごと、つまり朝日、読売、毎日、日経新聞など大手メディアに、担当部署があり、そこから、各販売所に差配される。僕は新宿の専売所であった。

 その専売所に、寮がある。そこに入ることになるが、1部屋3畳程度の狭い部屋である。人によっては、専売所が近くのアパートと契約しているので、そこに入る者もいる。僕は当初寮に、後々アパートに変わった。もちろんアパートといっても、最底辺のアパートである。

 僕が勤務したところは、当時税抜き10万程度の給与が支払われ、食事は2食付く。寮内にシャワー室があり、それを利用。確か日曜日は食事がないので、自分たちで自由に、という感じだ。

 週5日勤務か6日。朝晩の新聞配達と、集金があった。数日続いての休みを取るには、他のスタッフと相談してである。もちろん専業の人もいる。

 朝3時、新聞が販売所に届く。だいたい7時過ぎまでは配達しなければならないので、各々時間が微妙に違う。また客によっては「何時まで配達して」という要望があるので、それを見計らって自分で時間を調整する。

 だいたい僕は4時半から作業を開始し、おおよそ7時半前には配達は終了だったと思う。最初は新聞に折込チラシを入れる作業からだ

 僕は配達がかなり速い方だったが、普通の18歳の女性には、かなり大変である。文句言いながらも、よくやっていたと思う。だいたい3時間の作業になる。

 夕方は3時前ぐらいには、夕刊が届くので、そこからまた配達。当たり前だが、1日2回配達に出るのは、負担が大きい。夕刊は2時間程度で済む。

 次の写真はネットから拾ってきた。

https://tezukamie1122.hatenablog.com/entry/2019/03/06/131611より

 これはデフォルト。僕の場合は自転車だったが、このように新聞を積み上げるのにも、かなりのコツが必要である。想像は難しいとは思うが、重くて支えられない。朝3時間以上、この作業をして、各自学校に通うことになっているのだが、そりゃ、行きたくないよね。

 でも、頑張る奴が多かったのは事実である。

(つづく)

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