先ほど上海のお義兄さんと話をした。
その前に、日本の報道。
テレビも同様のニュース。
お義兄さんに、上海のお義兄さんの状況を聞いてみた。
まず住宅事情を。上海に一軒家はまずない。皆集合住宅である。日本でなら、団地のような感じである。多少高級マンションでも。そこが一区画のようになっている。
ロックダウンしたので外には出れないという。ただ団地の一棟の中で、一棟から外に出ないように見張っていたりする。まずボランティアが行っていて、さらに行政の人間がいる。実はお義兄さんはそのボランティアである。
妻は「お金もらえるの?」と。お義兄さん「そんなものいらないよ」。
本当に「人が良い」のである。外に人が出ないように見張っていて、出ようとする人に注意しているそうだ。多少いるらしい。なんだかよくわかっていない人がいるそうだ。
お義兄さんによれば、食料など日用品で困ることはない。政府から配給される。今のところ、困ったことはないとさえ言う。
そこで上にあげたニュースのことを聞いてみた。すると「建物の外に行けないので、外に出かけたい人が、わがまま言っているだけでしょう」と。なんせ主張の強い、押しの強さは尋常ではない中国人である。自由が効かないとし、日本人からすると、不満が高まっているように見えるが、その程度の反発のようだ。
彼らは人民である。人民は政府が実施することに協力する。それが人民である。日本や西欧の民衆と政府の関係は違う。そこをなかなか理解できない。グローバリズムとか、異文化理解などというが、その歴史伝統文化国家観微妙に異なっているのだから。
中国人の僕のお義兄さんは人民である。人民は政府が権力闘争を行い、暴力的であることを十分に知っている。「良い人」だが、「したたか」であることも加えておきたい。
この話は、僕の妻のお兄さんから聞いた話に過ぎない。何が本当か?というより、何が語られていないのか?