水晶岳・裏銀座2016.9.2~4 1日目
2016.9.2(金)
高瀬ダム→ブナ立尾根→烏帽子小屋→三ツ岳→野口五郎小屋(泊)
日が昇るのがだいぶ遅くなった。まだ暗い時間から準備を始めた。
山は見える。でも、天気予報がいまいちで、なかなか気分が乗らない。
本当に行くの?
高速代とガソリン代はもう払ってしまったけど、今帰れば苦労と宿泊代は無駄にならずに済むよ?
辞めるの?
せっかく思い立って準備してここまで運転してきたのに、3連休はどうするの?
運動不足って言って、山以外の所で運動なんてしないくせに。
せっかく今ここにいるのに何もしないで帰るの?
ありがたいことに、七倉のタクシーは、9月の1週目までは朝5:30から。
だけど、み~は、ぐずぐずしてしまった。
空は多少見えるけど、スッキリと晴れてはくれない。
タクシーが乗り場にいないので、余計に萎える。
後から来てみ~の隣にクルマを停めた男性は、さっさと準備して・・・なぬ?
クルマから自転車を出して、組み立てて、そして高瀬ダムへ向かうと思いきや、
道を下って走って行った…。扇沢へでも行くのだろうか。
山を登るよりも大変な作業をしてから登り始めるのか。すごいな。
ぐずぐずながらも準備を進め、タクシーがちょうど乗り場へきたので、運転手さんに声をかけた。
入山届を出してお手洗いに行っていると、お手洗いのすぐ前にタクシーを着けてくれた。
タクシーには後から来た男性が先に乗っていた。
高瀬ダムに6:50頃到着。
高瀬ダムでは風が強く吹いていた。寒い。ここでこの風?では稜線はどんな風よ?
見上げる稜線に雲がかかり、全く行く気がしなかった。やめようかな。
タクシーが次登ってきたら、それに乗って帰ろう。(歩かんのかい)
タクシーに相乗りした、長野市の男性は上高地へ行くつもりで来たけど、台風が心配なので
今日は野口五郎小屋まで行き、明日は湯俣経由で下りようかな、と言って
トンネルの方へ向かって歩き出した。
一人残されたみ~は、タクシーを待っている間空を眺めていた。
下りたところでどうするか、も決められなかった。
結局一時間近くもその場に留まってしまった。すると、烏帽子方面の稜線が、スッキリ見えてきた。う~ん・・。出遅れたけど、意を決して山へ向けて歩き出した。7:40
先日の大雨の影響で濁沢の丸太橋が流されてしまい、2日前くらいに仮橋が架けられたことは
知っていた。ダムの砂防工事のおじさまが、周辺の沢も増水しているため、
山沿いに歩いていくように教えてくれた。実際行ってみると確かにどう歩けばいいのか
わからないくらい、水があちこちに流れていた。
ブナ立尾根は、ただただ耐えるのみ。何度も来ているから楽に感じた、とかそんな吉報もない。
今まで来た中で一番スタート時間が遅く、気温が高く、一番タイヘンに感じた気もする。
一度は取れた稜線の雲は、再び稜線を覆った。
三角点が10:25,
途中下りてきたご夫婦に、稜線の風について尋ねると、意外にもそれほど風は強くないとのこと。
烏帽子小屋に11:30に着いたら、立山方面の山々が見える。風は強くない。良かった。
烏帽子小屋で、朝の長野市の男性が休憩していた。おお~。
一時間も のそのそしていたみ~が追いついた。
長野市の男性と、烏帽子周辺を散策しているという名古屋市のおじさまは、
み~がダムから登ってくるかどうか心配して噂していたそうだ。
長野の男性とは、野口五郎小屋まで、休憩時に抜いたり抜かれたりしながら、
視界に見える範囲で歩いていました。
三ツ岳13:10頃。
結局雲で視界があまりない中だけど、それ以外はまったく問題なく歩ける。
ただ、翌日の天気がとにかく心配。
お花畑にお花は無く、草が赤くなり、秋の雰囲気だった。
15:10頃、ようやく野口五郎小屋到着。もはや、ただいま帰りました、くらい。
小屋前のベンチでくつろぐ登山者のみなさんと、山へのアプローチについて話が盛り上がった。
自家用車で来ると縦走は難しい。縦走すると車を取りに帰るのに、時間と交通費がかなりかかる。
転送してくれる業者さんもいるけど、予約しなくてはいけないし、費用がかかる。
電車やバスで来ると、予約を入れると天気が急変した時の対応が難しい。
とにかく、山に登るよりもアプローチの方が大変!
野口まで来れるような健脚な人たちは、こんな会話をしています。
み~もかなり熱く語り合いたい話題だったので、続きは夕飯の時に!と言って、小屋の中へ。
前回より到着がずいぶん遅かったので、身の回りの整理や明日の準備をしていたら、
夕飯まで時間が少なかった。
同室の二人連れの方は、山の経験が多く、いろんな話を聞かせてもらった。
乾燥室の場所が変わり、ウロウロ。なぜか乾燥室でもおじさまとヒザ痛について話し合う。
夕飯の時、女将さんが、み~の事を覚えてくれていて、声をかけてくれました。
アプローチの話で盛り上がった石原さん(鳥取のおじさま)、
それから火打山を勧めてくれた長野市の男性、
ほかにも多くの方々と楽しくお話し出来ました。
とりあえず早く寝たけど、何度も起きたり、起きると寝つけなくて、退屈で仕方がないので
お手洗いに行ってみたり、ごそごそしていた。
いつものことだけど、夜中は外から聞こえる風の音が気になって仕方なかった。
また、天気悪いのかな~。
夜中外へ出てみたら、夜の割に寒くはなくて、空にたくさんの星。天の川も見え、流れ星も見えた。