花と景色とちょっとおいしいお話

かわいいお花と素敵な景色、グルメやちょっと耳よりなお話も・・・

故きを温ねて新しきを知る  Vol.8 最終回

2010-05-19 | 旅行

長らくお付き合いいただきました旅行記も最終回となりました。
この写真に向かって右手方向に一番の目的地があるのです。

左手はこの景色です。



さて右手は・・・



ちょっと、そこのおっちゃん! 何してますのん。 密漁はあかんよ! 


失礼しました。 ではあらためまして・・・



もうお分かりですね? 雨晴海岸から見える立山連峰です。



テレビやポスターでしか見たことのないこの景色、ずっとず~っと憧れていた。
立山へは行ったけれど、海に浮かぶ姿は眺めたことがない。
やはり3千メートル級の山々、そう易々と全貌を現すはずがない。
ス~ッと雲がはれてくっきり見える瞬間があるのではないかと目を凝らして見ていた。
いつまでもいつまでもこの海岸に立って眺めていたかった。
もう帰るとなるとよけい名残惜しく、何度も何度も振り返りながら車に乗りました。


ちょうどお昼になったので富山市内のどこかでお昼を食べてから帰ろうということになり8号線を走ると・・・   きゃ~!この景色です。



さっきお別れしてきたのに・・・もう嬉しくて嬉しくて

8号線をそれると今度は横手に



老後は「富士山の見えるところに住みたい」が口癖だったのに、「富山に住みたい」に変わりそう。


昨夜ホテルのテレビで富山湾でしか獲れない白えびを、かきあげ丼にして食べていた。
あ~っ! 昨日テレビで紹介してた白えび丼をやってる道の駅が・・・すごい車の列
並ぶの大嫌いな主人には無理。 富山の駅前ならお店があるかもしれないということで行きました。 
ありましたよ。



これに白えびのお刺身とお吸い物が付いています。 お刺身、甘くてとろ~っとして美味しかったです。

この後、神通峡に立ち寄り2時45分富山インターより北陸自動車道に乗り、車窓から立山連峰、乗鞍岳、
白山連峰に別れを告げ帰路に着きました。

Vol.1の冒頭で紹介した風よけはデビューを果たせませんでした。期待させてしまってごめんなさい。
以前に旅行した時、富士山のすそのでテーブルを広げお茶を飲んだことがありました。
それが忘れられず今回も・・・と思ったのですが、見どころが多くて時間的に余裕がありませんでした。

 

           ・・・旅先で見つけたお気に入り・・・



飛騨古川の三嶋さんの和ろうそく、 高岡市金屋町、喜泉さんの一輪挿し(主人がひとめぼれ)
妻籠宿で買ったほうき ←なんでやねん! 旅行に来てほうき買うか?
値段に惚れた、200円と300円。 2組購入、母にもおみやげ。 もっとええもん買うたって!

今回の旅は、まず富山ありきでそれ以外は後付けでした。しかしその後付けのそれぞれの場所で
素晴らしい出会いがありました。
景色は、それはもう言葉で言い表せないくらい素晴らしいものでした。
それにも増して素晴らしいのは、そこに暮らす人々でした。
日本の生活様式は大きく様がわりし、伝統を継承して行くのが困難な時代です。
しかしながら、長年培われた技術や精神は時代が変わっても、それに携わる人々の知恵と努力と地域の協力でしっかり受け継がれていました。
土地柄でしょうか、芯はしっかりしているのに謙虚で気品があり、人に優しく、今なお勉強中と皆さんおっしゃる。 その真摯な姿勢に深く感動しました。
いつもならバスや車でさら~っと通り過ぎてしまう旅が、歩きを取り入れることでこんなに中身の濃い、
教えられることの多い旅になるとは思ってもみませんでした。
ぜひ季節を変えてもう一度訪れたいと思います。

                                                 おわり