室蘭住民のブログ

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■【放射能の話】日本の放射能基準値は、世界中を驚かせた!

2020年01月11日 14時42分01秒 | 放射能と食品
高山清洲・世界平和 人類みんな兄弟」さんのブログより
重要な内容ですので、転載させていただきます。
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暫定規制値とは、いったい何か?



 放射能汚染について、「暫定規制値」という言葉をよく聞くが、これは、放射性物質で汚染された食品の販売を規制するために、厚生労働省が3月17日、福島第一原発の事故を受けて、慌てて設定したいい加減な数値なのですから呆れてしまいます!



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こんなこと

 日本国内には、福島第一原発事故前までは、食品に対する放射能汚染を規制する法律は存在しませんでしたので、福島第一原発事故により、想定外の放射能汚染が国土を汚染しているために、急遽「暫定規制値」が設定されたのです。



食品衛生法では、こういう事態を想定していなかった為に作られた法案なのです!



 これまでは唯一、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年)を受けて、1キロあたりセシウム134とセシウム137の合計が370ベクレルを超えた食品の輸入を許可しないという暫定的な基準があっただけなのです!



 わが国では、電力会社による「原発は安全」というツアーまであり、原発安全神話が、ありましたから何もかもまさに想定外でした!



 厚労省は、原子力安全委員会が以前から定めていた「飲食物摂取制限に関する指標」を丸ごと採用して、暫定規制値としてしまったのです!



同委員会は、ICRP(国際放射線防護委員会)の基準を目安に作成したものであり、いずれも1キロあたり、



飲料水・牛乳はヨウ素が300ベクレル、セシウムが200ベクレル以上。

野菜類はヨウ素が2千ベクレル、セシウムが500ベクレル以上。

穀物・肉はセシウムが500ベクレル以上。



 これ以下なら、野菜や牛乳などを1年間摂取し続けても、



ヨウ素の甲状腺での被曝線量が50ミリシーベルト。

セシウムの全身での被曝線量が5ミリシーベルト。



を超えないといいます!


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健康への影響がみられるのは、約100ミリシーベルト以上とされるとの無謀な基準値と成っています!



「ただちに影響ない」とはどういう意味なのか?



 いま国民を不安に陥れているのは、この「ただちに」という文言である!



 暫定規制値の164倍、80倍など、福島県産のホウレンソウなどから高濃度の放射性物質が検出されているが、政府は、



「ただちに健康に被害は出ない」



と繰り返すばかりである。



長期にわたり暫定規制値を超えた水や何種類もの食物を複合的に食べ続けたらどうなるのか?



 生体濃縮のことなど全く考えていません!



 食品安全委員会は、

「この規制値は、汚染された食品の出荷を制限するための緊急の数値なのです!」

「何年も食べ続けるという想定のもとに設置された基準ではありません!」



と無責任なことを言いますから、行政としての資格はありません!



食品と水について!



健康に影響がないのなら、どうして「出荷停止」にするのでしょうか?



 福島、茨城、栃木、群馬の4県で暫定規制値を超えた放射性物質が検出された農作物や、牛の原乳に対して、政府は「出荷停止」に踏み切りましたが、それでもなお、



「口にしてもただちに健康に影響を与えない」



といまだに繰り返すばかりである!



 では何故、安全なのに「出荷停止」の処置を取るのか辻褄が合いません!



そもそも、一般的な食品への「規制値」は健康に害を及ぼし得る数値から、さらに100倍以上の安全な水準で設定されています。



御用学者たちは、異口同音に



「現在の食品の放射能汚染数値では、どう科学的に判断しても、健康に影響 が出ない!」

「規制値を超えていても、少量食べるなら絶対に大丈夫です!」

「特異体質の方などもいるので科学者は『絶対』と言わないが、私は『絶対に安全』と言っていいと思います!」

「当然、市場に出回っている食品は、すべて安全だと思っていい!」



とのたまわくので、厄介なのです!



酷い数値の変更です!

日本では、チェルノブイリ事故以降、食品1キロあたりセシウムが370ベクレルを超えた食品は、頑として輸入を拒否してきました。



実際に、事故から23年たった09年でも、スウェーデン産の乾燥キノコから777ベクレルのセシウムが検出されたりしていますから、危険なのです!



厚労省が、急いで設定した暫定規制値(セシウムで500ベクレル)は、何故か、輸入食品への規制値よりも緩和されています!



新たな規制値を下回る国産品でも、外国産なら輸入できないケースもありますので、出荷停止は当然でしょう!



 規制値の変更が急がれます!

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■【食と放射性物質】(2016,4,14)100ベクレル/kgの食品汚染基準は安全か?震災前と後の比較

2018年11月22日 13時37分18秒 | 放射能と食品
阿修羅 2016,4,14

原子力推進団体ICRPの体内蓄積曲線からも100ベクレル/kgの食品汚染基準が危険なのは明らかだ
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/482.html

心筋梗塞や脳卒中、白血病などで倒れたり、急死する人が激増しているが、この期に及んでいまだに食品は100ベクレル/kgまで安全だと主張する人たちがいる。

ICRP(国際放射線防護委員会)がPublication 111で発表したセシウム137の体内蓄積曲線は、過去、阿修羅原発板でも何回か引用されているが、ここでもう一度取り上げて、100ベクレル/kgという現行基準が危険であることを示そう。

(引用元 ICRP Publication 111 7ページ 図2.2)
http://www.icrp.org/docs/P111_Japanese.pdf

1000ベクレルを1回だけ摂取すると、一時的に体内のセシウムは上昇した後、徐々に排泄され、やがてゼロに近くなる。
ところが、毎日10ベクレルを摂取すると、少しずつ蓄積され2年後には約1500ベクレルに達する。同じく1ベクレル摂取では約150ベクレルに達する。
要するに、1回だけ大量に摂取するより少量を長期間摂取するほうが危険であるということだ。
おそらくこの曲線は数式と実験によるデータの両方から導き出されたものだと思われる。

原子力を推進する立場のICRPの発表は、被ばくの影響を過小評価するよう常にバイアスがかかっているから、この曲線が正しいかどうかわからない。
長期間少量摂取したときの蓄積量は実際にはもっと多いかも知れないが、とりあえず今回の議論では正しいと仮定しよう。

お米は1合約150グラム(炊飯後の重量は約350グラム)。1合は大盛りで2杯、中盛りで3杯ぐらいだから、中盛り2杯で100グラムを越える。

つまり100ベクレル/kgの汚染米なら、中盛り2杯食べただけで10ベクレルを摂取してしまう。これに、さらにおかずや飲み物からの摂取量が加わる。
汚染地帯で気にせず何でも食べていたら、毎日10ベクレル以上摂取することはまちがいないだろう。

このICRPの報告書では、1400ベクレル超の蓄積でも、シーベルト換算では0.1mSv/年程度であり健康に問題なしとしているが、シーベルト換算に使う実効線量係数には全く科学的な根拠がなくデタラメである。

バンダジェフスキー博士によると、体内汚染が5ベクレル/kgで15%に、12-25ベクレル/kgでは60%に心電図異常、30ベクレル/kg以上になると代謝異常が生じ、心筋に顕著な影響が起き、100ベクレル/kgではほぼ100%で心臓に異常が出ると言う。
体重60kgの人が、毎日10ベクレルを長期間摂取し体内蓄積量が1400ベクレルに達したとすると、1kg当たり23ベクレルとなり、心電図に異常が出るレベルになる。子供はさらに深刻である。

以上の議論はセシウム137だけの話で、他の核種、例えばセシウムの300倍危険であると言われるストロンチウム90は全く考慮されておらず、それらを加味すれば実際の体内蓄積量はさらに増えるはずである。当然、核種により蓄積曲線も異なる。

以上から、原子力推進団体ICRP発表の体内蓄積曲線に基づいても、100ベクレル/kgという基準は甘すぎて危険である。

そもそも100ベクレル/kg以上の放射性廃棄物は、赤い放射能マークのついた黄色いドラム缶に入れて厳重に管理しなければならない。
そんな汚染レベルのものを食べて安全であるはずがない。

実際、福島原発事故5年後の現在、心筋梗塞、脳梗塞、脳内出血などで倒れる人、急死する人が続出しており、この汚染基準では国民の健康を守れないことは明らかである。

ウクライナからの報告によると、10ベクレル/kgでも子供の7割に健康被害が出ているそうで、子供の健康を守るためには少なくとも1ベクレル/kg未満に規制しなければならない。

福島原発事故前の食品汚染は、0.01-0.1ベクレル/kgのオーダーであった。それからも汚染を1ベクレル/kg未満に抑えなければならないことは自明であろう。

ウクライナは食品汚染を厳格に管理することで、ようやく国民の健康の悪化にも、人口減少にも歯止めがかかってきた。

現行の基準のまま食品汚染を放置すれば、中高年のみならず子供や若者の多くが内部被ばくで倒れ、日本の将来を危うくする極めて深刻な状況に陥るだろう。


(関連情報)

※「ベラルーシ医師:来日、内部被ばくの調査徹底訴える (毎日新聞) 
『幼児の体内セシウム、50ベクレルで突然死も』」 (阿修羅・赤かぶ 2012/3/20)
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/175.html

※「バンダジェフスキー博士:『体内セシウム100bqで、100%心臓に異常』『体内汚染50bq/kgでも30%が白内障』」
(阿修羅・赤かぶ 2012/8/10)
http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/407.html

※「尿中のセシウム、具体的な事実から科学すれば「安全・安心」とはいえない:矢ケ崎克馬氏の警告」
(Peace Philosophy Centre 2012/9/19)
http://peacephilosophy.blogspot.com/2012/09/blog-post_19.html

※「10bq/kgの食事でも子供7割に健康被害>毎日1.8Bq/kg取得して200日後、心筋細胞に異変」
(原発問題 2013/3/23)
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/9c590ae613d298651a43c211685fa7f7

※「NGOがさいたま市の学校給食の基準を1 Bq/kgにするように提言していた事が発覚 (まっちゃんのブログ)」
(阿修羅・赤かぶ 2013/7/9)
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/431.html

※「2013/11/21 山本太郎議員『1.1ベクレルと聞いて背筋が凍った』 ~
タチアナ女史が語る、低線量汚染地域の健康被害」 (阿修羅・小さい象さん 2013/11/23)
http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/822.html

※「国民は事故前と比べ数千倍も汚染された食品を食べされられている 対策が急務」 (拙稿 2015/3/19)
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/336.html

※「食べて応援、危険と判明  生活習慣と体内被曝の関係が明らかに (NAVERまとめ)」 (拙稿 2016/3/1)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/156.html

※「10ベクレルという本当に少ない量の放射線を 毎日毎日取った時にどうなるか?土井里紗医師」
(阿修羅・赤かぶ 2013/2/6) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/171.html

※「1000 Bq の137Cs を一度に摂取した場合と,毎日1Bq または10Bqの137Cs を摂取した場合」
(阿修羅・知る大切さ 2015/6/17)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/242.html

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