初めての訪問だ。夫妻には何度かあっている。
そしてその夫妻は孫を預かっているとのことだ。つまりエスカレーターにとっては、ひ孫だ。ひ孫にも私はあったことがある。
可愛い女の子二人で、長女は前回一緒にかくれんぼをした。覚えているだろうか。約二年前のことだ。次女はその時はまだ一歳半くらいで、人見知りをしていた。
今日はどうだろう。
ここでは、ブリオッシュのようなものを、お茶うけに出してくれた。そしてワインだ。ランチでデザートを食べたことを悔やんだ。チョコレートも出てきた。
可愛い女の子たちは、ちょっとはにかみながらも、異国から来た客人を意識していた。
折り紙を始めると、すぐに仲良くなる。今度は次女のエバも少しは心を許してくれたようだ。
しかしお姉ちゃんのララほどではない。それでもエバもこちらが気になって仕方ないようだった。
帰りがけには、ララが大事なシールをくれるという。たくさんくれようとしたが、1つだけ頂くことにした。
ディジョンからリヨンへ。この経路は、二年前も同じだった。
その時もエスカレーターの家から、リヨンの同じ家族の家だった。
この経路について、大規模なストライキのため、大きく変更を余儀なくされたうちのまた一つであった。
TGVで行く方法とローカル線のTERで行く方法がある。
TERは少し時間はかかるが、安い。そして、有名なポール・ボキューズのレストランが車窓から見えるのだ。とてもカラフルなので、たまたま「あれは何?」となったのだった。
前回はTERで行った。
どちらでも動いているほうで行くしかない。もちろん日本で予約した列車は動かない。
バスで行くことも考えた。意外と時間はかからないのだ。しかも安い。1500円ほどであった。でもリヨン駅ではないところに到着するバスが多い。
ブラブラカーというのもある。しかし、それには、私の大型スーツケースは積むことができない。
どうしよう、どうしよう、と考えていた。
行けない場合は、パリに戻ることも考えていた。
そんな時、救いの手、ならぬ救いの声がかかる。