自然農あさゆふ通信

谷沿いの小さな集落に移り住んで14年。
山と川に囲まれた田畑や自給生活の様子など、自然農のある暮らしを綴ります。

自然農を取り入れた人生にして良かったこと

2021年09月03日 | うちの田畑

 

自然農を取り入れた人生にして良かったことは、

いろいろあるけれど、

ひとつは静かな充足感を感じる日々であること。

 

田んぼに水が入ると生き物たちがたくさんやってきて、

そんな小さな営みを見てまわるだけでも楽しい。

 

 

私も、お米も、イモリも、ゲンゴロウも、今ここで生きている。

何も特別なことではないけれど、

あー、これでいいんだなーと思えるって、

なんて幸せなんだろう。

 

 

<追記>

上記の記事を、ある場所に投稿したところ、

思いがけず、たくさんのリアクションをいただきました。

多くの方に届くということは、言葉を発する者として気持ちが引き締まります。

大切なことなので、より正確に認識したいと思いましたので、

少し言葉を補足をさせていただきます。

 

お米はお米として、精一杯生きています。

イモリはイモリとして、精一杯生きています。

私は私として、精一杯生きています。

 

それぞれ別々の存在であると同時に、

生かし生かされての相互関係にあります。

私はお米を育てていますが、お米も私を育てています。

私たちが田んぼに引き入れた水はイモリを生かし、

イモリの排泄物や亡骸はお米を生かします。

⁠その相互の関わりは人間の科学力では到底把握しきれないような、

絶妙さ、深さ、広がりをもって、

一体となって、この地球上に存在しています。

 

何かを優先させたり、何かを犠牲にする必要もなく

何も問題を招かない在り方があるんだな。

あーそうか、これでいいんだな、と思うのです。