今は何にも気がつかない女が一人
その女が気がつくことはないだろう
そして一人で人生を終わるかもしれない
順番で言えば親が先
人生を終えるときにはそばに寄り添ってくれる人はいるのだろうか
今は若いから気がつかないだう
もし、気がつくことになれば
あと数年もしたら分かり始めるはずだ
その時に回りには誰一人いないだろう
ただ、家を出たかった
ただ、町を出たかった
それが幸せに繋がったのか今から思い当たるだろう
思い当たったときには
もうあなたには何にもないのである
故郷は遠くにありて思うもの
思ってもなんにもないのだ