音楽日記

私が触れた音楽などを紹介していきます。

東北の旅③

2013-01-22 11:41:44 | Weblog
■1月8日 山形~仙台

ゲストハウスミンタロハットさんで迎えた朝。

雪が降り積もった庭を見ながらの朝食。優雅なひとときでした。

もう一人男性のお客さん、Aさんが窓際で朝食を食べていました。

何かのきっかけで「どこから来たのか?」という話になり、聞くと福島県の相馬市とのこと。

学生の子どもさんがいて、一時的に山形に避難していたけれど、今は相馬で暮らしているそうです。

「原発なんてつくって…という気持ちだが、ほかにエネルギー源が確立されていない以上、難しい問題。

原発をつくるなら電気を使うところにつくる…など、自分で使う電気はそれぞれの地域でつくったらどうか…。

理想では原発がなかったら…と思うけれど現実には難しい」とAさん。


理想と現実のギャップはまだまだ大きい。。。しみじみ感じました。




AM10時、Aさんの車に乗せてもらって山形駅へ向けて出発。


向かう先は仙台…その前に、3駅ほど逆方向のかみのやま温泉駅で下車して約2時間、上山(かみのやま)の町の散策、そして温泉を楽しみました。

かみのやま温泉駅



昨年5月、上山市長さんが田辺のバーデンガーデンというハーブ園を訪れたときに、チェロとピアノで少し演奏を聴いて頂く機会があったのがきっかけでした。

市長さんは冗談を交えながら楽しくお話して下さる気さくな方でした。

かみのやまは共同浴場が多い町で、市長さんも仕事前に行って湯船につかりながら町の人の声を聞くと話しておられたのが印象的でした。


駅から歩いて15分くらいの「下大湯」という温泉へ。

温泉までの道







上山のいろんな共同浴場が紹介されたサイト↓
http://www.spa-yuyu.net/spa/kyoudoyokujyou/yamagata-kyoudou/kaminoyama.html


かみのやま温泉の共同浴場の中でも一番古い歴史があるということで、懐かしい情緒漂うつくり。お湯は少し熱めで、お風呂から出たあともしばらくは体の芯からポカポカしていました。

お風呂のあとは1時間ほど歩いて散策しました。

ここから先は温泉街


足湯









上山は映画「送り人」のロケ地にもなっています。

本木雅弘演じる主人公・大悟の実家。駅から徒歩10分くらい。





上山の散策を楽しんだ後は仙台へ。

仙台に5時頃着いてネットカフェへ。メールの返事などを送ってからいったん「苦竹駅」から10分ほど歩いたところにある「梅鉢ゲストハウス」へ。

2011年夏に新築オープンしたばかり。綺麗な内装で、オーナーさん夫婦も気さくな方たちでした。


今回の旅のきっかけをくれたミルキーさんと仙台駅で待ち合わせ。
駅近くの「蔵の庄」というお店へ。
仙台名物の牛タン、定義山三角揚げの炙り、地酒など…そして、お知り合いの三浦さんという方が丹精込めてつくられた「セリ」を使ったセリ鍋(葉はしゃきっと、根っこも味わいがあってとても美味しかったです)など、なかなか味わえない料理の数々をご馳走して頂き、ありがたい気持ちでいっぱいでした。

ミルキーさんこと伊勢みゆきさんは、2007年「日本・中国青年親善交流」という事業で副団長をされていました。

地元仙台では「特定非営利活動法人まなびのたねネットワーク」の代表理事をされていて、学校教育支援と社会教育支援を通した人づくり、地域づくりに取り組んでおられます。

子どもたちがカキとノリの養殖の仕事を体験する企画や、そのほかさまざまな職業体験、また職業のプロから話を聞く授業など、さまざまな取り組みを通して、自分で主体的に学び、自分らしい生き方を切り開いていく教育に心血注がれていることが伝わってきて、自分の使命を感じて活動しておられる様子にとても刺激を頂きました。

また、震災で家族を失った子どもたちや、原発事故の影響で弟さん家族が離れ離れに暮らしていること、講義に行った高校で震災の影響で将来が描けない生徒たちがいたこと…色々と話を伺いました。遠く離れた和歌山ではなかなか触れる機会のない現場の話…。実際に聞くとやはり他人事とは思えない…そう思いました。

ミルキーさん(右)と私。手に持っているのは、お知り合いが作られた「笑顔カレンダー」1日1日、その日が誕生日という人の笑顔の写真が写っています。(ぴーすでも2月から数冊置かせてもらいます)


また、仙台市から南へ30kmほどの亘理町の方たちがつくられた「いちごのストラップ」もお土産にと、頂きました。(ほんもののイチゴみたいで可愛いです^^こちらもぴーすに置かせてもらいます)




気がついたら、周りにはお客さんが他にはいませんでした。時計を見ると夜12時。
5時間近くも話していたのを知って驚きましたが、中国でもこれだけ長い時間お話したことはなかったので、とても思い出深い夜になりました。

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