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Tシャツとサンダルの候

うどん屋と言う名のうどん屋

藁ゴジラ見学の後は、Aコープに立ち寄る。

ちゃちゃっと買い物を済ませたら、無性に腹が減ってきた。


「お昼過ぎてるし、うどん食べようか。」

「あれか。」


何しろ通りを挟んだ向こうには、こんな看板が見えているのだ。



『うどん屋』と言う名のうどん屋。

高らかに「うどーん」と呼んでいるかのようだ。

これじゃあ思わず、「うん」と頷きたくなるじゃないか。



「いらっしゃいませー。」


眼の前にお冷やが置かれた。

これってコップ酒の・・・?


気に入った!

きっとこの店は美味い。


「ご注文は何にしましょう?」

「あたしは鍋焼きうどんにする。」

「俺はごぼう天うどんと・・・」


店内を見渡すと、等しく皆がカシワお握りを注文している。



「おまちどおさま。お握り先に置いときますね。」


向かいのAコープの経営なのだろう。

Aコープで買ったものと同じお握りが、テーブルに置かれた。



んでもって、

おでんコーナもあったので、ついついね。



「ごぼう天うどんでーす。」


来た来た。



以前どこかのチェーンで、丼を覆い尽くすようなごぼう天に、辟易したことがある。

あんな外連味はいらない。

ごぼう天はこれでいい。



では、


ズズズ


麺は福岡特有の柔らか麺。

出汁は極々スタンダードだ。

スタンダードとは、最大級のほめ言葉のつもりだ。


お冷やのコップを見た時の予感は的中した。


うどんを食べたら、お握りをモグと頬張る。

そしてすかさず、うどんのスープを啜る。

この繰り返しが、私の食し方だ。





ご馳走様でした。

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