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Tシャツとサンダルの候

ニッカウヰスキー再び


10月11日


終日雨だった10月7日。

仕方ないので、その日の予定をキャンセルして移動日に充てた。

そのせいで、一日分、予定が前倒しで進んでいる。

11日は何もすることがない。

とは言え、12日にフェリーを予約した関係で、仙台近くにいる必要がある。


(さて、仙台近くのどこに行こう。そして何をしよう。)


そんなことを、車の中でぼんやり考えていた。


ハッ!Σ(゜▽゜;)!!


これだ!



ニッカウヰスキー宮城蒸留所があるじゃないか。

旅の初頭にここを訪れた際、

工場見学には予約が必須と知り、涙を飲んで立ち去った苦い思い出がある。

今こそ、無念を晴らすのだ!



今回はちゃんと、予約も済ませている。

フッフッフ

私はしつこいのだ。



ガイドのオネエサンの後ろに着いていく。




乾燥棟(キルン棟)

現在は使われていない。


「特徴的なデザインの建物で、宮城蒸留所の象徴として残されています。」(ガイド)



カフェ式連続式蒸留棟


「グレーンウイスキーをつくっています。」(ガイド)



白い建屋は何て言ったけ。

麦芽の粉砕棟だったかな?



仕込棟




ここで麦汁を発酵させる。


「発酵した物をもろみと言い、気の抜けたビールの様な味がするそうです。」(ガイド)



周辺の木々の木肌が黒い。

これは辺りに漂うアルコール分のせいらしく、特殊なバクテリアがこうさせるそうだ。


「ただし、黒くなっても、木には影響はありません。」(ガイド)



蒸留棟




おなじみのポットスチルが立ち並ぶ。

余市では石炭での直接加熱だったが、ここでは蒸気で加熱とのこと。



ポットスチルに巻かれた注連縄が、いかにも酒蔵出身の竹鶴政孝らしい。




そして、古風な注連縄の下には、このエンブレムである。




「正面が貯蔵棟でございます。」




「この剪定のやり方って、あれかな。ウイスキー樽をデザインしたとか?」(私)

「さあ、うちの植木屋さんの好みかと。」(ガイド)


そこは嘘でも、「勿論ウイスキー樽に決まってますよ!」って言おうよ。



この棟にもニッカのエンブレム。




「工場見学は以上です。皆さん、ご覧になって電線が一本も無い事にお気づきでしょうか。」

「あ、本当だ。」

「これも竹鶴政孝の指示でして、自然と一体になるという思想の元、設立当初から全部埋設しております。」



最後に試飲コーナーへ移動である。




しかし車で来店の私に渡されたのは、トホホのこれである。




試飲コーナ。

私ともう一人を除いた他の面々は、琥珀色に輝くショットグラスに手を伸ばす。



同じ琥珀色でも、私が手に持っているのはリンゴジュースである。

しかし考えてみれば、マッサンが余市で大日本果汁を設立し、一番最初に商品化したのはリンゴ汁だ。

リンゴジュースだって、おろそかには出来ないのだ。


温泉は三峰荘 600円



ねぐらは道の駅三本木やまなみ

wifi 良好 d


明日、船に乗る。

私の東北の旅が終わる。

走行距離95km 累積走行距離2804km
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