何故か、冷蔵庫の前から、このブログを始める。

冷蔵庫の中を公開すると言うのは、人に裸身を晒すのに似て、どうにも気恥ずかしいものだ。
しかし、恥を忍んで扉を開けねばならない。
何故なら、今回の投稿の主題は、冷蔵庫の中にあるからだ。

冷蔵庫中央、竹輪の下に鎮座する透明のプラスティック容器。
見覚えのある方はいるだろうか。

そう。
このブログで何度か取り上げてきた、マリモ君である。
物の本によると、暑さに弱いマリモは、夏場は冷蔵庫の中に入れて育てるとある。
去年の夏は、何とか居間の片隅で生きながらえてきたマリモ君だが、
今年の尋常ではない暑さに、遂に避暑地に疎開させたのだ。
「あー!冷蔵庫の真ん中に、こんな物ば置いて。邪魔!!」(家内)
ヤツの罵声など聞く耳持たぬ。
鬼の形相で、センターポジションを死守する私である。
北海道生まれのマリモ君を、灼熱の九州に連れてきて、あげくに熱中症で息を引き取らせたでは、申し訳ないじゃないか。
それにしてもだ。
この状況のどこが、
観賞用なのだろうか。