毎度毎度の高良川である。
春の麗らかな日差しを浴びて、土手には早くも土筆が。
いつもの場所には、いつものこいつ。
私がシロヒゲと呼んでいる、雄のカワセミだ。
シロヒゲ君。
あらぬ方角を見ていたかと思うと、
いきなり飛びやがった。
ったく、フェイントかよ。
そう言えば先日、女の子を口説いていたけど、その後順調だろうか?
「いや、ペアリングは出来とらんですばい。」(ベテランのカワセミ愛好家)
「やっぱり。」(私)
ゴホン
まあ、なんだ。
他にもかわい子ちゃん、いるかも知んねえぞ。
な、次に頑張ればいいさ。
ビンズイ
セグロセキレイ
キセキレイ
ツグミ
そしてそして、驚いた事に、
相当数のレンジャクがいるではないか。
高良川でレンジャクに、お目にかかろうとは。
ビックリしながら、レンズを向けていると、
「少し前から来るようになったとよ。100羽はおるやろね。」(ベテラン)
「ホントですか。ヒャー!」(私)
ヒレンジャクが多いのは当然だが、キレンジャク率がかなり高い。
この一群の3割は、キレンジャクではなかろうか。
「バッテン、ばさろ(筑後弁 とてもの意)高かところにおろうが。降りてこんとよ。首が痛とうしてのさん(辛いの意)」
「俺も痛くなってきた。確かにのさんですねえ。」
渡りの途中、たまたま立ち寄ったのか?
だとしたら、ここにいるのは、ほんの短期間に違いない。
どっちにしても、驚き桃の木山椒の木(←完全に死語)である。
もう一度言う。
驚き桃の木山椒の木だ。