基山に登るのは、1年ぶりである。
その目的は言わずと知れた・・・
翁草である。
今回、いつもの水門ルートではなく、上原田公園から目指す。
林道を暫く進むと、ひっそりと登山口があった。
案外と整備された登山道を登って行くと、水場にでた。
傍には数体の石仏が。
さらに登る。
やがて、史跡巡りコースに合流する。
ここからは、通いなれた道だ。
大規模礎石群。
ホウチャクソウ
マムシグサ
今回は史跡巡りは途中で省略。
早々と山頂台地へと向かう。
ショウジョウバカマは、今年はそろそろ終わりかな。
間に合ってよかった。
山頂台地に登ると、子供達の元気な声が。
麓の保育園だろうか。
そう言えば、この山に登るたびに、いつもこの光景を見ている気がする。
狭い園内でチマチマ遊ばせるより、こんな広々とした山の上で、伸び伸びと遊ばせた方が良いに決まってる。
園の方針に拍手を送りたい。
さて、主題の翁草である。
どーーん!
「うひゃー、また増えてる気がする!」(家内)
数年前からこの山の翁草を楽しんでるが、明らかに毎年毎年、その数を増やしてきている。
保護が上手くいっている、良い例と言えるのではなかろうか。
といっても、ロープで囲っているだけだが。
だがしかし、
中にはこんな不届き物も。
みんな、この翁草を大事にしてるのだ。
盗採してどうすんだ!
一つ二つだから、転売目的でもなさそうだし。
観賞用なら、
買えよ!!
・・・・ったく。
基山は天智天皇が築いた、古代の山城である。
筑紫平野と有明海が一望である。
遥か昔、同じく天智天皇もこの地に立ち、眼下に広がる筑紫平野を眺望し、緊張した面持ちで、あれこれと戦術と戦略を練ったに違いない。
まず、大宰府を突破してきた敵に対しては・・・
更に、有明海から侵入してくる敵には・・・
など、
この山頂に立つ時、いつもそんな事に思いを巡らしている
私の妄想癖は、相変わらず健在なのだ。
フデリンドウはあちらこちらに。
スミレも。
桜の一種?
薄桃の花を咲かせた木の幹に、盛大な宿木が。
エライものに、取付かれちゃったね。
さて、
翁草をゲップが出るくらい堪能出来たし、天智天皇の目線も味わえたし、
昼めし食ったら降りるとするか。