読むだけで疲れてしまう長いタイトルだが、中身はびっくりするほど無い。
と、
最初に断っておく。
さて、本題である。
タブレット版の新聞を見ていた家内。
スワイプする手を止め、
「樹齢400年の大楓が見頃だって。有名らしかよ。」
「どこか?そりゃ。」
「雷山の千如寺って書いてある。」
「雷山!ほい来た。雷山は行きたかった所や。」
ブイーーーーーン
暇人夫婦、
誠に身軽である。
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雷山千如寺大悲王院。
その歴史は古く、遠く成務天皇の御代まで遡るとか。
俄には信じがたいが、それが本当なら、仏教伝来の遙か昔である。
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樹齢400年の大楓。
色づき始めと言ったところである。
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緑と赤のグラデーション。
これはこれで良いものだ。
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境内を一回りしたら、書院へ戻り建物の中へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c3/3f8f39027e950590ddce38960344fae9.jpg)
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心学庭園。
室町時代作庭とある。
縁側では、一匹の三毛猫(ここでの写真を取り損ねた)が、飽きもせずにこの庭を眺めている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/bf/8f9b3bde86ce088a16e90d171fe97e08.jpg)
順路に従い進む。
薄暗い廊下に、ガラスケースが無造作に置かれていた。
覗き込むと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/52/14ca61f09fe2d8322d146e80fc37cdf3.jpg)
ドヒャー!
後醍醐天皇の綸旨やん。
すぐ横には、九州の南朝方と複雑に絡み合う足利直冬の書状もある。
他にも、大内義信や竜造寺隆信等の武将の書状も。
ついでに言えば、太閤秀吉の物もあったりする。
時を忘れて見入っていると、家内から置いて行かれてしまった。
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そろそろ行かなきゃ。
木段を上って行くと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/3c/21928fe986482b4e6809e424c0a75813.jpg)
先ほどの三毛が下を見下ろしている。
「おや、また会ったねえ。何見てる。」
猫の後ろに立ち、私も見下ろしてみると、
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あー、なるほど。
これはいい眺めだ。
どうもこの猫、相当な庭好きらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/96/53e159cf70351f8c46a9bf5e026b1790.jpg)
観音堂内は狭く、列を作って巡らねばならぬ。
前に数人のオバサングループがいた。
拝む事に執心するあまり・・・
腹が立つので詳細は省く。
例によって癇癪を起こした私。
「えーーい!」
その場でUターンである。
従って、
この先の五百羅漢や、この寺院の核心部の開山堂の画像は、
無い!
暫く例の書状の前で時間を潰した後、書院玄関で待っていると、ヤツが戻ってきた。
「観音堂の先が良かったのに。まったく、短気は損気よ。」
「うるさい!とっとと、次行くぞ。」
ブイーーーン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/11/f3867328e9a430c9900bad80ca6e4128.jpg)
冒頭の『雷山は行きたかった所』とは、ここの事だったのだ。
髙良山のそれと、同時期、同目的で作られたであろう神籠石である。
雷山登山道を暫く行くと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/6a/42c311b36a666965cf83d1e734b42afc.jpg)
石の水門が見えてくる。
これも神籠石列石の一部である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/6b/1fb508474f8268aa1291253b9ea4ced7.jpg)
神籠石は水門を挟むように並んでいた。
列石を眺め、
「やっぱりね。髙良山や女山と同じやな。」
ポンと手を打ち、独り合点が行く私であった。
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雷山神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/98/64ffc7f2f835d582396bc0247a26ce9b.jpg)
特筆すべきはこの大銀杏。
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銀杏の葉に混じり、濃い緑の葉が出ているのがお分かりだろうか。
この銀杏には、椿など数種類がその幹に根を張り、間借りしているのだ。
大した太っ腹である。
「雨がポツポツ降り出した。帰るぞ。」
「短気は損気・・・」
「やかましか!!」