随分とくじゅうを訪れていない。
山々をピンクに染める、あのミヤマキリシマのシーズンさえも、とうとう行かずじまい。
こんな事、リタイヤ以来初めてである。
流石にくじゅうの空気が吸いたくなった。
「昼飯ば食いがてら、くじゅうに行くぞ。」
そんな訳で長者原である。
平治号に挨拶したら、
タデ原湿原の散策である。
お目当ては、
ヒゴタイだ。
ジガバチが無心に蜜を吸っている。
ヒゴタイの蜜は、よっぽど美味しいのだろう。
色んな種類の蜂が群れている。
ゆらゆらと風に揺れるヒゴタイ。
この時期の、くじゅうの風物詩である。
湿原には、早くもススキの穂が揺れている。
いつの間にか、くじゅうの高原に、秋の気配が忍び寄っている。
シラヒゲソウ
シムラニンジン
サワヒヨドリ
ミズトンボ
キセルアザミ
湿原を渡る風が草花を揺らす。
その分、シャッターを押すタイミングに苦労する。
カシャ
「あー、失敗した。こら!じっとしてくれよ。」
草花に向かって「動くな」と懇願する始末。
モウセンゴケ
ワレモコウ
シモツケソウ
湿原には昆虫も多い。
ミヤマアカネ
ヒメアカネ♀?
ミスジチョウ
バッタも。
コウライトモエソウ
オトギリソウ
サワギキョウ
コバギボウシ
ゲンノショウコ
コオニユリ
ビジターセンターに立ち寄り、職員の方に、心配なあの件を聞いてみた。
「雨はどうでした?登山道に被害などは出てませんか?。」
「今のところ、その様な報告は聞いてませんね。大丈夫と思いますよ。」
「そりゃよかった。去年は、あちこちの登山道が寸断されとったから。」
「去年の雨は凄かったですもん。今年とは全然違います。」
久留米や佐賀とは違い、九重連山の今年は、大した降り方では無かったらしい。
ほっと一安心である。
丁度昼時となった。
「そんじゃ、昼飯食いに行くか。」