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Tシャツとサンダルの候

黒いチャンポン

池で右往左往している間に、大幅に昼食時間を過ぎてしまった。

私の胃袋は崩壊寸前、一刻の猶予も許されない。

飢えた野獣と化した私は、眼を血走らさせて店を探す。


「ここだ!断然ここにする。」

「おう。」


「ご注文は?」(店員)

「えーっとね・・・」(私)



「餃子でーす。チャンポンは、もう少しお待ち下さいね。」


先ずは餃子が置かれた。

何でもいい。

飢えた胃袋に与えよう。


もぐ、ゴックン


今の私にとって、餃子は最早飲み物だ。

瞬時に皿から消滅した。


「お待たせしました。チャンポンでーす。」


よし来た。

言っておくが、この黒い物体はチャンポンである。

この店のキクラゲ増々はこうなるのだ。


白濁スープに高々と浮かぶ黒き山。



では


モグ


大量のキクラゲが口の中に放り込まれ、ポリポリ大騒ぎである。


ポリポリポリ


山が平らになった頃、ソースをひと回し。

いつもの私のルーティンだ。



ズルズルズル



ご馳走様でした。

生き返ったー。

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