古い知人が遠方より訪ねてきた。
娘が転勤になり久留米に住む事になった。ついては住む所を探さねばならぬ。
お前も一応久留米人の端くれであろう。一緒に住宅探しを付き合えと言う。
もとより暇な点では人後に落ちぬ身だ。
知人とその家族共々、知り合いの不動産屋に案内し、数件の物件を一緒に見て回る。
物件探しも終わり、めでたく入居決定の運びとなった。
すると、
その知人が、
「せっかく久留米にきたからには、久留米ラーメンを食せねばならぬ。」
と言う。
いくつかの店が脳裏に浮かぶも、やはり、元祖とんこつラーメンといえば、
南京千両だ。
昭和12年創業。
半白濁スープであり、白濁スープと言われる一般的な久留米ラーメンとは一線を画する。
だが確かに久留米ラーメンの元祖であるのだ。
麺やトッピングのやり方も他店とは違う。
まずは麺が縮れ麺である事だ。一般的な久留米ラーメンはストレート麺である。
チャーシューやメンマが細切りである事もここだけである。
とんこつラーメン発祥の店であるのに、現在の久留米ラーメンにはスープを含め、伝承されていない点が多い。
孤高の久留米ラーメンと言っていい。
白濁スープが失敗から生まれたという話は有名で、試しにその失敗作を飲んでみたら旨かったと言う話は聞いている。
それはこの店ではなくここの弟子格の店だったらしく、それが爆発的に他店に伝播していったという事らしいのだ。
言ってみれば、久留米ラーメンは半白濁の南京千両と白濁の他店という2種類の系譜と言っていいかもしれぬ。
羽根つき餃子もついでに注文。
んじゃ、
ズルズルズル~~~
やっぱ・・・・
うめえな、このやろう。
久留米以外では味わえぬ味がここにある。
追伸
因みに、私が注文したように書いているが、しっかり奢ってもらった。
もう一つ、
久留米ラーメンには、正しく継承できてない勘違い久留米ラーメンと言う第3の系譜があるのを書き忘れた。
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