去りゆく夏の後ろ姿を追いかけて。
ギリギリ9月中に弾くことができました。 寒蝉が夏が去るのはツクヅクオシイと鳴いています。
「美貌の青空」は坂本龍一さんの1995年10月のアルバム『スムーチー』(Smoochy)でご自身が唄われている曲です。
今回は歌もののカヴァーとしてではなく、器楽曲と考えて取り組みました。(テルミンで歌詞が唄えるわけではないのですが)
テルミンは 低い椅子にしっかりと座れる Etherwave Standard です。 立つか中途半端な高さの椅子に腰かけて弾かなければならない Claravox Centennial に比べて身体が楽で、自由に動けてのびのびと弾くことができました。(正しい奏法では動いてはいけないものなのでしょうけれどw)
なお、登場する写真は全て自分で撮影したものです。[てるみんるーむを開く]
谷山浩子さんの「MAY」をカヴァーしました。
全部テルミン(Claravox Centennial)で弾いていることをわかってもらいたくて、コーラス隊を含めた動画を作ったら、なんだかすごい景色になってしまいました(^^;
作詞が谷山浩子さん、作曲はMAYUMIさんです。
この曲は1987年のアルバム『透明なサーカス』に収録されている、崎谷健次郎さん編曲のアカペラバージョンがとりわけ好きで、長年コーラスのパートを採譜しようと思っていたのを、やっと叶えました。
斉藤由貴さんへの提供曲で、1986年にリリースされてオリコン週間ランキング2位を取得しています。
ここからはテルミンの話↓
Claravox Centennial のMODERNモードで音色を作って弾きました。 メインボーカルは夢見るような音色、コーラスパートは人の声が大小でニュアンスの変わる様を表現した音色のつもりなのですが、うまくいってるかな?
実は、MODERNモードで一定条件の音色ノイズが出る問題がまだ解決していません。 ミキシングでなんとか緩和させていますが、クリーンになりきらないところがあって悔しいです。
Claravox と専用スタンドは、立って弾く高さに設計されているのですが、やはり身体がつらいので、今回は低いスタンドにセットして、高めの椅子に座って弾きました。
スタンドの見かけがあまりかっこよくなく(動画は下のほうが見切れるように撮りました)、椅子の端っこが硬くて足が痛くなるので、やはりスタンドな合わせた高さの椅子を買ったほうがいいかも。[てるみんるーむを開く]
テルミンでインドネシアの音楽友達のrhesa siregar レザ・シレガー さんとコラボしました。
彼は以前に山本 準と共作していて、よく聴かせてもらっていましたが、わたしとは今回が初めて。
最初は Claravox Centennial で弾いてみたのですが、Etherwave のほうがレトロで柔らかくて Lo-Fi music に似合った音なので、こちらが採用となりました。
ひとときゆったりとリラックスしてお聴きください。
♪Spotify で聴く
♪Apple Music で聴く[てるみんるーむを開く]
1949年の台湾のポップスで、戦後に経済が低迷してインフレや失業が激しかった時期を反映した曲だそうです。 歌詞は、青年がせっかく学校を卒業しても働き口も商売の元手もないため、粽(ちまき)を路上で売り歩いているという、とても辛そうな内容ですが、メロディは明るくポップで、台湾では今でもとても愛されている曲だそうです。 1969年には映画も作られました。
わたしはこの曲を尾上祐一さんの自作のリボンコントローラーの演奏で知り、大好きになりました。 最近「てっきりずっと粽売りに恋する乙女の歌なのかと思ってた」とおっしゃっていて、それをヒントに自分なりのイメージを膨らませてみました。 編曲は揚琴の曲を書いた経験のある山本 準に揚琴パートを作ってもらい、それを出発点に色彩を加えました。 恋する乙女のロマンチックな気持ちを表現すべく、メロディが一ヶ所変えられています。
ちなみに、この粽は日本の端午の節句にいただく和菓子の粽ではなく、いわゆる中華ちまきのほうです。
これはテルミン発明100周年を記念して開発された Claravox Centennial で最初の演奏動画です。 MODERNモードでアプリケーションの音色をロードして弾きました。 縦型なので、今までの Etherwave のように座っては演奏できません。 立って演奏できなくはないのですが、やはり足に負担がかかるようで痛くなってしまいました。 あまり長い時間演奏できないのが課題です。
[てるみんるーむを開く]
テルミンの三毛子とピアノの山本 準が自宅でクリスマスソングを演奏しました。
この「Grown-Up Christmas List」はデビッド・フォスターが作曲したクリスマスソングで、1990年にナタリー・コールが歌い、その後多くの歌手にカヴァーされています。
ナタリーのお父さんのナット・キング・コールが歌って有名になった「The Christmas Song」をイントロに入れてみました。
No more lives torn apart
That wars would never start
And time would heal all hearts
Every man would have a friend
That right would always win
And love would never end
This is my grown-up
Christmas list
他にも思い出のクリスマスの曲がいろいろあります↓
The Christmas Song [2019.12月・動画付き]
Candlelight Carol [2016.12月 Live]
鳥の歌 "Cant dels Ocells"/カタルーニャ民謡 カザルス編曲 [2014.10月 Live]
"Walking In The Air" from The Snowman スノーマンより「ウォーキング・イン・ジ・エアー」[2012.12月・動画付き]
戦場のメリークリスマス-Merry Christmas Mr.Lawrence/坂本龍一 [2009.11月]
恋人がサンタ・クロース/松任谷由美 [2009.11月]
Bella Notte ベラ・ノッテ-「わんわん物語」より [2008.12月]
White Christmas ホワイトクリスマス [2006.12月]
Christ is born (主は生まれ給いぬ) [2006.12月][てるみんるーむを開く]
シンガーソングライター松井恵子さんの歌をカバーしました。 真夜中の魚の表情をテルミンで弾いてみたらどんなだろうとずっと思っていました。
例によって、テルミンでは歌詞が出せないので、動画に添えました。
松井恵子さんのピアノとパワフルな声に、いつも元気づけてもらっています。 関西を中心に全国でライブ活動やラジオ出演されていて、今はライブ配信で視聴することもできます。
元の曲はCD「小さな小さな話がしたい」に収録されています。 CD通販やライブ情報を松井恵子さんのサイトの けこの森 でチェックして、ぜひ聴いてください。
今回もピアノ音源は Pianoteq7、良い音で買った甲斐がありました♪ けこさんの弾くピアノを再現したくて、一音一音ポチリポチリと打ち込みました。
ベース(GARRITAN)はこれが限界、原曲のあの感じを出すのは難しい。 中間部のハーモニックスは無理と割り切って、代わりにテルミンで効果音を出しました。
原曲にない音を入れていて、たいていは鈴を入れたくなりがちw ストリングスのポルタメントは自分でも気にいってます。[てるみんるーむを開く]
テルミンではいろいろなアヴェ・マリアが演奏される機会が多いように思います。
今回はたぶんテルミンではあまり演奏されていないピアソラのアヴェ・マリアを弾いてみました。
この曲はピアソラが音楽監督を務めた1984年のイタリア映画『エンリコ4世』では「Tanti Anni Prima」という曲名でオーボエで演奏されています。
わたしはこの映画をまだ見られていないのですが、落馬のショックで自分を神聖ローマ皇帝のエンリコ4世だと思い込んでしまった男の悲喜劇だそうで、主役はマルチェロ・マストロヤンニです。
今回は初めてピアノ音源の Pianoteq7 を使ったのですが、この曲のテルミンと合わせるのにいろいろと迷った末、柔らかい雰囲気の Petrof275 を選びました。 ピアノの EQ で低音を Boost、 reverb は Dry Room にして、テルミンを含めた全体を SONAR側で reverb をかけました。 TUNING・VOICING・DESIGNはそのまま、マイクの位置なども変えていません。 ちゃんとした(?)ピアノという点では元の音そのままで満足できるレベルですが、ちょっと変わった設定でこの世に存在しない楽器も作れてしまうので面白いです。
他のアヴェ・マリアの演奏
グノー/J.S.バッハ
カッチーニ
シューベルト
ブルグミュラー
涙のアヴェ・マリア ★ Rock 'n' AveMaria
他のピアソラの曲の演奏
Soledad(ライブ)
Soledad(おうち)[てるみんるーむを開く]
ドビュッシーの Clair de Lune 月の光を新たに演奏しました。
本当は2020年4月12日のライブでピアノのサワラちゃんとテルミンの三毛子が一緒に演奏するはずだった曲です。 今回はそれぞれが自宅で演奏して合わせました。
2003年のフレンズ オブ テルミンの発表会のために、小栗克裕さんに編曲をお願いした曲です。 当時は難しくてだいぶん苦労しましたが、弾いていて楽しく、ずっと大切にしている美しい曲です。 何度かネットにもUPしていました。
静かな水面に月の光のしずくがぽとんと落ちて、その輪が無限に広がっていくイメージです。 特に後半の躍動感には背中に透明な羽根が生えて、月光の中を自由に飛び回れるような気がします。
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安川 徹さんのホルンとピアノのための「Mi-4-Si in Blue」Op.142 No.1 の、ホルンパートをテルミンで演奏しました。
「Mi-4-Si」は Blue・Red・Green から成る組曲で、Piascore にて楽譜が販売されています。
安川 徹さんはちょうど今月1日に新しいCDを発売されたばかりです
こちらも是非♪
安川徹第2作品集「石畳の記憶」(全39曲)
piano / 宮崎 由紀子
vocal / 大西ゆか
lyrics / 横山武志(まんぞ ヲ)
music / 安川徹
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