いきなりですが、リウマチ科が廃止されるかもしれません!
いつからか病院で「リウマチ科」を見かけるようになったなぁと思われる方もいらっしゃると思いますが、その標榜は1996年にやっと実現したのでした。 それなのに、10年ほどでもう廃止とはどういうこっちゃ?!です。
8月20日付けのニュースによりますと、厚生労働省が診療科名削減案を事実上撤回したということです。 よって社団法人日本リウマチ友の会の署名は終了しましたが、撤回が判明するまでのタイムラグがあり、その間に集まった署名は新厚生労働に届けられるそうです。→詳細はこちら
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そこで、リウマチ科の存続を求める署名をお願いしたいのです。 署名用紙は社団法人日本リウマチ友の会のこちらからpdfファイルでダウンロードしてプリントできます。 友の会会員であるないに関わらず、リウマチ患者であるないに関わらず、4歳以上ならどなたでも署名できます。 集まった署名(一行しかうまらなくても可)は、日本リウマチ友の会の東京本部(用紙に記載されています)へお送りくださいませ。 なお、用紙には「締め切り6月25日」となっていますが、それ以後に送られたものも活用されるそうですので、引き続きお送りください。→新しい用紙では「7月31日」となりました。
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日本国内のリウマチ患者の数は50~100万人といわれ、病気の人の中では多いほうだと思うけれど、全体からすればマイノリティーですし、患者でな い方にも署名をお願いすることは厚かましいことかもしれません。 今健康な方々には、診療科の有無がどうだろうが関係ないことかもしれないですよね。 でも・・・もし、リウマチかもしれないと思ったときに、いったい何科に行けばいいと思いますか?
総合的な疾患である関節リウマチは、内科だけあるいは整形外科だけでの治療では不十分です。 以前、リウマチ科がなかった頃には、リウマチかもしれないと思ってもいったい何科へ行ったら いいのかわからなかったり内科と整形で迷っているうちに悪化てしまっしたり、どちらかに決めて受診していても他の科での治療も必要なための各科の間を行っ たり来たり、ということが実際に起っていました。 もし、リウマチ科がなくなってしまったら、またそんな状態に逆戻りです。
これは、厚生労働省は医療機関の診療科名を 4割強廃止し、20程度に絞り込む方針を固めたという話で、2007年内にも医療法の関連政省令を改正し、早ければ2008年に実施するとのことで、くわしくはRA CITYのこちらにまとめてあります。
リウマチ科にかぎらず、本当に必要のない科名なんてあるのかな? リウマチのことだけを声高に言うつもりではないですが、どの科も重要なはずですが、とりあえず一番身近なリウマチ科のことを中心にお伝え中です。 リウマチ科標榜の必要性については、リウマチ情報センターの「リウマチ科標榜の案内」をご覧ください。
[2007.8.28付記]
毎日新聞によるmsnニュースに、厚生労働省が、基本診療科名の削減案について事実上白紙撤回していたことが分かった、というニュースが20日付けで掲載されました。 くわしくはRA CITYのこちらにまとめてあります。
診療科から外された学会や患者団体から見直しを求める要望が続出したためとのことです。 きっと、みなさんの署名が大活躍したことと思います、ご署名をお送りいただいてありがとうございました。
リウマチ科を始めとして、必要な科名が護られたことは喜ばしいと思いますが・・・この案の提示と撤回のいい加減さを見るにつけ、やはり厚生労働省は深い考えなしに医療制度の変更・削減をやっていると感じます。 医療の現場という言葉もよく出てきますが、現場とは学会でも病院でもなく、患者のひとりひとりが現場であることに気づいてほしいと願っています。