Miquette’s assortment

みけこの詰め合わせ

赤い杖

2007-06-01 | リウマチ

少し前、杖のカフにひびが入っていることがを発見した、ちょうど先日のライブの日ことだった。
すぐに壊れることはなさそうだけど、出先でいきなり壊れたらすごく困る。 もう7年半ほど使ってきて汚れもひどくなっているのでそろそろ新しい杖に替えてもいい頃だ。 そんなわけで、このたび新しい杖を買った。

新しい杖

わたしがメインで使っているのはこのロフストランド・クラッチという種類の杖。 最初に聞いたときにはなんだか犬種のようだと思ったものだ。(笑)
今までのは、樹脂部(カフとグリップ)が明るい灰緑色でパイプの金属部はシルバーのもので、初めはいまひとつかなぁと思ったけれど、病院の待合室などではけっこう「その色いいですね、どこで買われましたか」なんてたずねられたりもしていた。 ロフストランドは何もリクエストせずに買うと樹脂部が黒、茶、灰色などのものを持ってこられることが多いみたいだ。 しかし、これは残念ながら廃盤。 実は、だいぶん前から2本目として、もっと軽くてピンク系のがほしいと思って探していたのだけれど、なかなか見つからなかったので買っていなかった。 で、今回もピンクはなかったけれど、以前からチェックしていたかなり軽量で金属部が赤のものを選んだ、樹脂部は黒。 重さはなんと510グラムとかなり軽い、旧杖は約700グラムだった。


証明書や注文を経て、病院で装具屋さんからの受け取り。 思っていたよりも深くていい赤色、なかなか良いではないか♪ まずは旧杖と同じ高さに合わせてもらう。 金属部をカットしなくてもちょうどに合わせることができた。

グリップの調整でも、なにもかもバッチリ・ピッタリというわけにはいかない。 やっぱり長年使い慣れた杖とは微妙に違うところもある。 いちばん困ったのはグリップが短くて、上側のでっぱりが親指の付け根に当たって痛くて握りにくいこと。 正しい位置で握ればそんなことはないはずなのだが、手首が曲がらないので、どうしてもそうなってしまう。 装具屋さんが、グリップをグラインダーで削れるというのでそうしてもらった。(写真点線が元の形) そのため当日受け取りはムリとなったので、宅配便でお届けだ。


さあて、届いた届いた♪ カフのカバーさっそく出かける用事があったので、とりあえずテキトウな材料=靴下とリボンでカフのカバーをつける 。 薄着の季節はこれがないとカフが腕に当たって痛い。→付け方はRA CITY話題限定掲示板の過去ログ2003年11月分)をどうぞ。
一日使ってみた感想としては・・・カフが接続されているパイプがぶれて小さい音だけどカチャカチャと鳴る、これはちょっと減点かな。 歩くたびにガチャンガチャンと大きな音が鳴る杖は折り畳みのT字杖などにありがちだが、あれはどうもいただけない。 カフ自体も旧杖より簡単なつくりで頼りない、軽量化のためだと思うけど。 期待していた重量についての感覚は案外変わらないようだ。 杖に慣れないうちは影響が大きいかもしれないけれど、使い慣れてくればわりとどっちでもいい項目かもしれない


ところで、装具屋さんによると、購入費用が健康保険でカバーされないかもしれないと言う。 最近、締め付けが厳しくなっていて、絶対の絶対にに必要な人にも関わらずダメだったことがあるとか。 だいたい、こんな大きくてジャマな杖をわざわざ趣味で持ち歩く人がいるとも思えない、片手が塞がるし荷物にはなるけれど、しょうがないから持って歩いているわけなのに、いったいどうなってるんだろう? 先生によると杖は耐用年数4年ということになっていて、もう7年を過ぎているんだし、保険でいけるでしょうとのことだけど。


赤い杖って、ファッション的にはどうだろう? わたしは暖色系のお洋服が多いのでこの色にしたわけだけれど、靴やカバンに準ずるアイテムと考えれば、黒や茶のほうが無難なのかも。 赤い靴はちょっと勇気が必要なアイテムだ。 目立つし、感情を高ぶらせる色だ。 アンデルセンの童話やバレエ映画では少女カーレンは堅信礼に赤い靴を履いた罰として、どんどん遠くへ連れて行かれ、死ぬまで踊り続けた。 でも、赤い杖でどんどん遠くへ歩きつづけることができれば・・・


コメント
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