上から目線の人とは、自分の立場が上位であるかのように、相手に対して偉そうな言動や見下すような振舞いをする人のことを指します。
尊敬している人から言われる分には気にならない方もいますが、そうではない人に上から物事を言われるとイライラしてしまうものです。
しかし、もしかしたら知らず知らずのうちに、自分が上から目線になっている可能性もあります。
プライベートや仕事など、上から目線だと人間関係でトラブルが起きる危険性もあります。
そこで今回は、上から目線の人の特徴をご紹介すると共に、話し方や改善方法をご紹介していきます。
自分が当てはまっているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
■上から目線の人の特徴とは
上から目線の人には、ある特徴があります。
どういった特徴があるのか、解説していきましょう。
・自分の価値観を押し付けてくる
基本的に自分の意見が正しいと思っているため、周囲の気持ちを考えずに自分の意見や価値観を押し付けてきます。
例えば、聞いてもいないのに仕事のやり方をアドバイスしてくることがあります。
「このやり方はダメだよ、こうすると早く終わるよ」などと勝手に自分の意見を押し付けてくるのです。
アドバイスされた方としては、自分なりにやりやすい方法で仕事をしているため、余計なお世話だと感じてしまいます。
また、既婚者の場合は独身の人に対して服装や髪型といったアドバイスを一方的に押しつけるケースもあります。
「こういう服の方が男性は好きだと思うよ!」「こうした方が男ウケ良いよ、絶対に」などと既婚者なりにアドバイスをしているつもりなのでしょう。
しかし、アドバイスを受けた側からすると、自分の好みに合わせたファッションを楽しんでいるだけ、男ウケは全く狙っていないという場合もあります。
・勝ち負けを意識している
上から目線の人は勝ち負けを意識しています。
競争心が強く、負けず嫌いな性格の人も多いため、自分が勝っていないと気が済まないのです。
仕事であれば、「自分の方が結果を出している」「上司に気に入られている」などと自慢するような人が上から目線の人に当てはまります。
周りからすれば張り合っている意識がないため、面倒だと思われがちです。
・自慢話が好き
上から目線の人は、自慢話をする回数も多いです。
周囲から「すごい人」だと思われたいため、自分を褒める言動が多い傾向にあります。
仕事で成功を収めたこと、過去に褒められたことなどを何度も口にするのです。
「自分はすごいんだ」ということを知ってもらいたいための行動ですが、周囲からすればただの自慢話となり、何度も聞かされていればウンザリしてしまいます。
・他人に厳しい
他人に厳しく自分に甘いのも上から目線の人の特徴です。
自分の能力に絶対的な自信があるので、周囲の失敗は許せないと感じるのです。
例え自分が要因で間違ったことをしたりミスをしたりしても、それを正当化して人のせいにするケースもあります。
そのため、周囲に不快感を与えて嫌な人だと思われやすいです。
・自分が中心でいることを好む
自分中心で話を進めることが好きです。
そのため、相手の主張を聞かずに自分の意見を通してしまう傾向にあります。
人が話をしていても、それを遮って自分の話をする人も多いです。
無意識に人の話を遮るため、周囲に不快感を与えてしまいます。
悩みを相談されても、「私もこんなことあったんだよね」「それより聞いてよ!」と話をすり替えられるため、相談しても意味がないと思われてしまいます。
自分が中心にいたいという考えが強いためですが、中にはその思いに気が付いていないケースもあります。
気が付いた時には頼られることがなくなり、不思議に感じている場合は上から目線な対応で周りに迷惑をかけている可能性があります。
これまでの行動を振り返ってみましょう。
■上から目線の人の話し方
上から目線の人には共通する話し方があります。
自分の口癖になっていないか、頻繁に使っていないかチェックしてみてください。
・否定的な単語が多い
上から目線の人は「でも」や「だって」という否定的な言葉から話をし始める傾向にあります。
アドバイスをされても自分が一番正しいと感じているため、意識せずとも否定的な話し方をしてしまうのです。
◎でも、これって○○じゃないんですか?
◎でも、こっちの方が良いと思う
◎だって○○って聞いたから
◎いや、私はこう思う
上記のように否定的な言動が多いです。
・英語や専門用語を使う
人からすごいと思われたい、知識が豊富な人だと思われたいといった思いから、英語や専門用語を使いがちな人も上から目線に見られやすいです。
◎エビデンス
◎ローンチ
◎アテンド
◎アサイン
◎ブッシュアップ
仕事で使うようなビジネス用語を多用し、難しい言葉を使うことで知識をアピールしています。
相手が言葉を知らない場合は優越感が増し、聞かれてもいないのに言葉の意味を解説することもあるでしょう。
・人を傷つける言葉が多い
自分が上という認識があるので、人を下げるような言動も平気で言ってしまいます。
仕事であれば、以下のような言動で人を傷付けてしまうこともあります。
◎そんな簡単なことも知らないの?
◎簡単なのに時間かかってるね
◎その作業って意味あるの?
プライベートでも、友人に対して様々な言動で傷付けている可能性があります。
◎彼氏(彼女)いないってどんな気持ち?
◎結婚してないって不安にならない?
相手への配慮や相手の立場になって考えることをしないため、思ったことをすぐに口に出してしまいます。
普通なら躊躇するような言動も平気でしてしまうため、気が付いたら周りに人がいなくなっている可能性もあります。
■上から目線は直せる?
上から目線の人の特徴や話し方を見て、「もしかしたら自分に当てはまっているかも…」と不安に感じる方もいるはずです。
そんな時には、以下の改善策を意識して人と接してみましょう。
・アドバイスをやめる
「私はこうした」「こうした方が絶対に良い」など、自分ではアドバイスをしているつもりでも、相手にとっては余計なお世話だと感じるケースもあります。
上から目線だと思われないためにも、まずはアドバイスをやめることから始めてみましょう。
例えば、恋愛の悩みを相談された時、相手はただ単に共感してほしいだけの時も多いです。
アドバイスが欲しい時には、ほとんどの人が「どうしたら良い?」とはっきりと聞いてきます。
そのため、質問がない場合はアドバイスを求めていない証拠なので、親身になって話を聞いてあげてください。
話をすることで物事を整理し、結果的に自分で解決法を考えていきます。
「そうなんだね」「大変だね」などと相槌を打ちながらじっくりと話を聞いてあげると、相手の気持ちもだんだんと落ち着いていくはずです。
・言い方を意識しながら話す
言い方も大事なポイントです。
上から目線だと、言い方がきつくなりがちです。
仕事をお願いしたい時も「次はこれやってよ」「早めにお願い」などと、相手の都合を考えずに頼み事をしてしまいます。
そのため、「申し訳ないんだけど、次はこの仕事進めてもらえる?」「忙しいところごめんね、この仕事できるだけ早くしてもらえるとすごく助かる!」などと、気遣う一文を入れるだけで相手も受け入れやすくなります。
命令口調にならないよう注意してください。
今回は、上から目線の人の特徴をご紹介してきました。
他人に厳しく自分の価値観を押し付けてしまいがちな人は、気が付かないうちに周りに迷惑をかけているかもしれません。
人間関係を悪化させないためにも、上記の行動や言動に心当たりがあれば、改善できるよう行動を改めましょう。
アドバイスをやめる、命令口調をやめるだけでも周囲からの評価は変わってきます。
そして相手のことを思いやれるように、人の立場に立って物事を考えるようにしてください。
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