映画トップガンに登場するのは初期型のF-14Aですが、このモデルは最終型のF-14Dで、呼び名もトムキャットからスーパートムキャットとなっています。
火器管制レーダーやIFF(敵味方識別装置)、慣性航法装置等々大幅なアップデートが図られています。
今ではほぼ絶滅状態の可変翼機ですが当時はF-14をはじめ、トーネード、B-1、F-111、Mig-23、Su-24、Tu-22Mと各国が開発していました。
しかし、機体重量の増加、整備性の悪さ、ステルス性能への対応が難しい、新しいハイパワーエンジンの開発等により、衰退していきました。
このF-14D以降も更なるバージョンアップが計画されていましたが、可変翼の整備・運用コストの悪さ、マルチロール化の失敗、後継機のF/A-18の配備、そして主任務である艦隊護衛の任務がイージス艦の登場により終わってしまったことが現役を退く理由となっています。
現在ではもちろん米軍で運用はしてませんが、今は敵国となったイランではまだ運用されています。(もちろん整備部品は入手できないので、共喰い整備で生き残っているようです。)F-14に限らず、アメリカとの蜜月時代に導入されたF-4やF-5、ロシア製Mig-29やSu-24も現役ですが、これら第3世代中心の戦力では今の第4~5世代の新鋭機と戦うのは、かなり難しいのではないでしょうか。
映画「トップガン マーベリック」で第5世代機(Su-57?)とF-14がドッグファイトしてますが、内容にかなり無理があるような…(笑)←映画だからしょうがないですけど
兵装は、長距離対空ミサイルAIM-54フェニックスを最大6発搭載できます。この製作キットにはAIM-54×2、中距離対空ミサイルAIM-120 AMRAAM×2、短距離対空ミサイルAIM-9L サイドワインダー×2を搭載しています。
最後にメイキングについて、ちょっとだけ。
海軍機は特に風雨や潮風にさらされ、塗装面にダメージをうけてます。
なので、Mr.スーパークリアの半ツヤを吹いて、ウォッシングしてます。
半つやだと適度に色が残って、まだら感が出ます。
これをつや消しでやると、残りすぎて汚くなります。