【miyoshiya record】上村 吉弥 ブログ【kamimura kichiya】

美吉屋・歌舞伎俳優・上村吉弥(かみむら きちや)出演予定・記録

“伽羅先代萩・松島”が仕上がるまで…

2008-11-24 | photo album *吉弥フォト
先月の御園座「時平の七笑」“頭の定岡”に続き
今月は花形歌舞伎 夜の部の「伽羅先代萩」“松島”
が仕上がるまでをご覧いただきます。

[1]楽屋に流れるモニターの音で舞台進行を確認しつつ
  お顔を拵えていますと“衣装さん”登場、着付けが始まります。
  長襦袢は二部式。着崩れしやすい胸元は数カ所縫い付け固定します。

[2]着物の前の合わせは自分で決めます。
  今月は當次郎さんに着付けのサポートをお願いしました。

[3]帯も二部式です。(文庫結び)

[4]着付けが済みますと“衣装さん”と入れ替わるように“床山さん”が登場です。

[5]カツラは定位置にキッチリ被らないと(痛くて)大変なことになります。
  最後に紅を直し化粧の仕上げをします。

[6](先月は先に塗ってから手袋をしていましたが)
   今月は通常通り衣装の着付けが終わってから手に白粉を塗ります。
   松島の髪形は「丸髱(まるたぼ)の片はずし」
   銀の平打の細工は演者の紋「美吉屋・折敷型世の字」になっています。

[7]ハイ!松島の完成です。
  打ち掛けは2種類。楽屋ではなく舞台袖で着付けます。


[打掛けの文様]
竹の間「紫の綸子地に縫取りの破れ立涌と四季の花」
御 殿「薄鼠地に縫取りの四季の花」

◎2008年11月 新橋演舞場 花形歌舞伎

上村吉弥より
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする