心Cafe 〜Kuga Chanの目指す道〜

過去から学んだ色んなこと。こんなやり方も、こんな考え方もあるのかと思って頂ければ幸に思います。

赤ちゃんのままでいたい

2019-05-14 20:48:48 | メンタルヘルス
この記事は2007年2月初旬の事です。

末っ子ちゃんは家の中ではもの凄く甘えん坊だ。
それは学校の中での末っ子ちゃんと比べると、ビックリする程違う。
別人のようだ・・・。

2面性があると言う言い方もある。
(誰もが、その場その時で変わりますよね。)
が、末っ子ちゃんの場合は、学校ではテンパっているのだ。
みんなと同じようにしようと必死なのだ・・・。

周りの子の成長に着いて行けてないのを、必死でついて行っているように見せる事に必死なのです。

支援学級に最初から入っていれば、もっと気を楽にしていらかもしれないと思う事もある。
が、今更、入級させてもお友達がいなくなるかも・・・と言う不安の方が末っ子ちゃんには大きい。
なのに、頑なに拒否をする。

女の子にはあこのくらいの歳からビックリするような変身を遂げることがあるが、末っ子ちゃんにはナカナカ付いて行けない世界のようで・・・。

次の日は参観がある。
末っ子ちゃんは合奏をする班にいるようです。
リズムを合わせられない、音符も読めない、楽譜のどこがどこの音なのかも判らない
・・・。
それを先生にも言えず、お友達にも言えず・・・。
ただ、誤魔化しながら本番を迎える事になった。

これをkugachanに言ったのもこの記事の前日の夜。
お友達から貰った手紙をその辺に置きっ放しにしていたのを目にしたkugachanが末っ子ちゃんに「お友達から手紙貰ったんやなぁ~」なんて話した事から始まったのでした。

お友達からの手紙は練習するポイントなどが書かれていた。
どれも大事なパートだから頑張って練習してね、なんて事が書かれていた。

末っ子ちゃんは、目に涙を浮かべてできない事をイロイロ話してくれたのです。

楽器を使うということは、間違った音や聞こえない音があれば先生は気づくはず。
先生は教えてくれないのか?と聞くと「ピアノを弾きながら何か言ってるけど判らない。」という。
横に来てまでは教えてくれないようでした。

変わりに近くのお友達が教えてくれると言うが、焦りと戸惑いばかりで、身に付かないようなのでした・・・。

                   ・・・つづく

今回は2部作になります。
調度4年生くらいの事です。
自閉症の子には細かい作業が苦手な子もいます。
粗大運動が苦手な子も多く、言われたように身体、又は身体の1部を上手く使いこなせない子がいます。
練習によって、改善されて行く事もありますが、視力の悪い子に根性で眼鏡無しで本を読めと言っているような所もあり、眼鏡があれば読めるのに・・・と言う塩梅なのです。
楽器を奏でる場合も、眼鏡の代わりになるような指示があれば良かったんですけど、この時の音楽の先生は、何度お願いをしても理解して貰えなかったんですよね(^^;)

「僕は嫌わている」

2019-05-14 01:14:19 | カウンセラー
今日の記事は少し悲しいです。
子育てをしている皆様にとっても、何でうちの子がこんな思いをしなくちゃいけないんだろう・・・と思われる事はあると思われます。

自閉症は、忘れる事の出来ない障害とも言われており、後々まで記憶の深い深い場所で忘れられないでいるようです。

この記事は2007年3月の前半の記事です。


ある金曜日、長男君のお迎えに行き、帰りの車の中で、いつものように学校はどうだったかな?と聞いた。

kugachan 「お弁当は誰と食べた?」
長男君 「〇〇と●●。」

いつものメンバーだ。

kugachan 「あはは(^^)変わらないねぇ。他には居ないの?」
長男君 「居ないよ。僕は嫌われているんだ。」

一瞬、ドキッとした。
平静を装い、
kugachan 「何でそう思う?」
と、聞いてみた。

長男君 「みんな僕のこと、嫌いなんだよ。僕が怒った時(パニック)、〇〇は先生を呼んでくれたけど、他の人は僕に怒ったんだ・・・。」
kugachan 「・・・それで?」
長男君 「僕が泣いたりすると、みんな煩いって言うよ。だから僕は嫌われているんだ。」
kugachan 「そんな事は無い。長男君には優しくしてくれる人だっている。一緒に遊んでくれる人だって・・・。」
長男君 「でも、僕は嫌われているんだ。」

長男君は感情のコントロールが難しい。
昔(幼い)頃い比べれば随分コントロール出来るようになったと思う。
それに、どんな子も思春期は感情のコントロールが難しいように思う。

最近は、また支援学級へ、休み時間ごとに通っているようだ。

どうしたのかと思っていたが、こんな風に感じていたとは、それを聞くのは親としてはちょっと辛い・・・。

それでも長男君は学校を休んだりしない。
楽しいと言ってくれる。
数人の友達に会えることを楽しみにしてると言ってくれる。
だが、この数少ない友達も、遊ぶ約束をしていながら、電話も無く来なかったり・・・。
その次の日、来れなかった理由を言ってくれる訳でも無い・・・。

約束を守って貰えなかった日、長男君はすごく悲しそうな顔をして黙り込む。
そんな長男君を見ているのは辛く、色んな事を話しかけるが長男君は悲しそうに笑うだけだ。
だが、そんな事があっても、長男君は次の日になるとまた、笑ってその子の話をする。

自閉症は殻に閉じこもる障害では無い。
コムにケーションを取りたいと思っている。
でも、その方法も外側から教えられたものが殆どで、自分の中から見つける事が難しい。

友達になりたいと思っても、その方法が判らなくて、何か辛い事があっても、自分の中から言葉を見つけられない。

理解をしてよ、こういう障害が在ることを知って欲しいよと思うのは、こういう事からなのだ。

誰かと一緒に居たいと思っても、それを伝えられない事が辛いのだ・・・。

月曜日になれば、また長男君は登校するだろう。
家を出るときには、元気に笑顔で「行って来ます。」を言うだろう。

今は、学校の先生も数人の友達も理解を示してくれてる。
だが、卒業したら・・・?
その先に長男君の笑顔が今のように見られるのかと思うと不安で仕方が無いkugachanでした。


この記事は長男君が中学の時のものです。
みんな思春期で、自分の事で精いっぱいだった事でしょう。
いじめに合わなかっただけラッキーだと思います。
ですが、今も、苦しんでいる面はあり、それは一生続くのだろうと思うと、心苦しいですね。
いつの日か、治ることの無い生まれつきの障害というものが治せる日が来るのでしょうか。
そんな日が来ることを願って止まないkugachanです。