2月26日(水)
ここ数日は関西も大雪に見舞われ、私の自宅周辺も積雪があった。
久しぶりに気温も上がったのでG310GSで出かけることにした。
目的地は和歌山県田辺市の紀ノ川フルーツライン。
ここは2023年4月に全線開通した全長24.4キロの農道で高台からは紀ノ川や和泉山脈などの絶景が望める。
順調にフルーツラインを走り展望台に向かっていたが、しばらくするとパトカーやレスキュー車両、消防車などが続々と集結している場所にたどり着く。
警察の方が侵入禁止の合図と共に迂回指示を出していた。
道路の斜面の木々が数多く燃えていてかなりの煙が立ち上っていた。
おそらく消火活動をされていたと思われる。
最近東北の方でも山火事がニュースになっていたのでこの時期、空気も乾燥しているので多いのだろうか。
今回はフルーツラインを諦め、近くの道の駅「柿の郷くどやま」に立ち寄る。
資料館があったので覘いてみると「高野女人道」というワードがあったので資料を読んでみた。
高野山へ至る道は7本あり、高野七道と呼ばれている。
それぞれの入り口に女人結界が設けられた。
高野三山(摩尼山・楊柳山・転軸山)を越える行為を空海の行脚修行に見立てるため整備されたのが女人道。
1872(明治5年)に女人禁制を解き2016年(平成28年)に高野参詣道の一つとして世界遺産追加登録されたとのこと。
女人禁制の山としては奈良県天川村にある大峰山があり、現在も山上ヶ岳(標高1720m)への女性入山が認められていないらしい。
北海道積丹町の神威岬も以前は女性立ち入り禁止だったが、現在は可能となっている。
世界でもギリシャ正教の聖地の「アトス山」が入山禁止だそうだ。
今日は平日なのでバイクも7台ほどしか駐車していなかった。
道の駅を出て、高野山に向かおうと思ったが、冬から春にかけて通行禁止だった。
バイクも入山禁止か・・
ふと横をみると「日本一知恵の神」という看板が目に入った。
「蟻通神社」(ありとおしじんじゃ)とある。
知恵をはたらかせて国難を打開されたという故事(蟻通説話)からこう呼ばれるようになったらしい。
孫の公立高校受験の祈願をして本日はおとなしく帰宅した。
「え、今も女人禁制の山ってあるの?」と思わず調べてしまいました。なるほど現在もそうなんですね。
山上ヶ岳は日本全国から行者、登山者が訪れる名峰で、以前私が頂上を目指していた時、外国人と出会ったので「HELLO〜」と挨拶すると「よう参り〜」と挨拶されて恥ずかしい思いをしたことがあります。