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桃の節句に

2024-03-03 | 日々のこと
本日、桃の節句。

我が家もわたしの半世紀以上前wの
お人形を内裏雛だけ飾っています。
段飾りをする元気がなくて・・・・・・😓 



昨日、父の祥月命日のお参りをしてきました。

もう17回忌も済ませているのに、
手を合わせると、いろいろね・・・



皆さま、
ドラマ「お別れホスピタル」をご存知でしょうか?

(以下、重い話になってしまいました。
どうぞ、テキト~にスルーして下さいませ)


重度の医療ケアが必要な人、
在宅の望めない人を受け入れる療養病棟を
舞台にしたドラマです。

わたしは第一話で挫折!

父のことを想い出して、号泣でした。

・・・というのは、実家が、あのドラマの
病室状態だったからです。



最晩年の父は
パーキンソン病のため、意思疎通も難しくなり、
3年ほど寝たきり。

母が在宅介護を続けていました。

わたしも、週に最低2回は通って、サポート。
「医療行為」にあたる胃瘻(いろう)、痰吸引なども、
あの頃は、一通りこなせたんですよ。

今思えば、訪問看護だけはお願いしつつも、
母とふたりで、よく頑張っていたなぁと思います。

まぁ、こなせちゃったんですけどねw
母もわたしも、若かった!

母なんて、全然悲壮感はなく、
むしろ楽しそうでした。



で、ドラマです。

初回、高齢男性の延命をするかどうか
家族が選択を迫られるシーンがありました。

泉ピン子さん演じる妻は「お願いします!」と即答。
息子は「もう十分だろう?」と、
母に考え直すよう、促しますが・・・


父の時も似たようなことがありました。

既に、胃瘻(いろう)の経管栄養に頼り、
導尿の管をつけ、自力では便を出せず、
摘便までしていて・・・

「これ以上の延命措置は本人も辛いはず」

在宅介護スタートのとき、
母と弟と三人で「これ以上は拒否」と、
決めていたのです。

ところが、いよいよ容態が悪くなって、
先生から「延命」のため「気管切開」を提案されます。

「気管切開」は、呼吸しやすくするため、
喉を切ってチューブを通すんです。
考えただけでも、苦しいはず・・・


それなのに、
母ったら「お願いします!」と即答

わたしは、びっくり。

「これ以上の『延命』はしないって決めたでしょう!?」
先生の前なのに、大きな声を出してしまいました。


結局・・・
その件は保留にしたまま、
父は桃の節句の頃、逝ってしまいました。



ドラマを観ていたら、あの頃のことが思い出され、
父に申し訳なくて・・・

また、よくできたドラマなので、
「あるある」だらけで、辛い、辛い!



先日、母とこのドラマの話になり、
辛くなるに決まっているから、
あのドラマは観ないことにしている」と母。

やっぱりね~!

てっきり、
父のことを思い出すからだろうと思いきや・・・

「だって、わたしも、
近々、ああなるんだなと思うと、辛いもの
と、続けたのです。


わたしは、父のことを想いだして苦しいけれど、
母は、自分事としてとらえ、
将来を見るようで、辛くなる・・・


つまり、母が、
「老い」を切実に感じているからなのでしょう。
そこも、また娘としては切なくて哀しくて・・・



「延命」のおかんがえは、いろいろでしょうが
わたしも母も「延命拒否」を簡単な文書にし、
周囲に伝えてもいます。


あ・・・幸い、母は元気です。

今回の我が家・お泊まりも、
しっかり食べて、しっかり飲んで、喋りまくって、
寒風の中、ちょこっと草むしりまでしてくれました!😉 

************
おつきあいいただき、どうもありがとうございます。

「お雛様」画像とは裏腹に、
重い話でごめんなさい。

これから「ちらし寿司」を作ってお雛様に供えます♫
皆さま、どうぞ、楽しいおひな祭りを!

世界中に「優しい風が吹きますように」


コメント (8)    この記事についてブログを書く
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8 コメント

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Unknown (sk_oyazi)
2024-03-03 09:18:48
きっとお父様も、
ありがとうと感謝していると思いますよ。
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Unknown (dreamsan_2006)
2024-03-03 10:11:03
ぴあ野さん〜おはようございます☺️
お父様、そうだったんですね。
優しいご家族のもと、お父様も幸せだったと思います。
いつ何が起きるか分からない人生。
家の義母も自転車事故で頭を打ち、意識不明に。
その時先生から、延命治療しますか?と聞かれ、何て事を聞くんだろと思いましたが💦
確かにその後の看護生活を考えたら、先生がそう聞くのも分かった気が🥺
お母様も現実として色々感じてらっしゃるんですね。
まだまだお元気で長生きしていただきたいですね🤲

今日も良い一日になりますように☺️🍀🍀
(chami)
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Unknown (なおとも)
2024-03-03 12:28:42
ぴあ野さん こんにちは!

綺麗で上品なお雛様ですね。良いお顔をされています。段飾りはもう大変ですね。

この番組、録画して視聴しましたが、経験された方な身につまされて、ご覧になるのは辛いでしょうね。とても、よく出来たドラマでした。

お母さまはとてもポジティブでお元気でも、やはり考えられるのでしょうね。私も一切延命治療など希望しないと言っていますが、きちんと手続きしていないので、そろそろ考えなければと思います。

美味しいちらし寿司で楽しい雛祭りをお過ごしくださいませ。なおとも
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sk_oyaziさま (ぴあ野)
2024-03-04 07:01:35
sk_oyaziさん、コメントをどうもありがとうございます。
うん、そうだといいですね~♫
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dreamsan_2006さま (ぴあ野)
2024-03-04 07:08:03
chamiさん、コメントをどうもありがとうございます。

義母様に、そんなことが!
ああ、急なことで、どんなに皆さまお辛かったことでしょう!!
突然、そんな大事なことに答えなくてはいけないなんて・・・
お察し申し上げます。
本当に人生は何が起こるか分かりませんね・・・
毎日、楽しく過ごさなくちゃね

母のセリフは、ちょっとびっくりでした。
言わないだけで、いろいろ年齢なりの不具合藻でているでしょうし・・・
父の分も元気でいてほしいと想っています。
chamiさんのお母様は、お孫さんや曾孫さんがお近くにいらしてお幸せですね!

週明け、いろいろお忙しいでしょうが、
春の明るさが後押ししてくれそうですね。
どうぞ、良い一日を♥
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なおともさま (ぴあ野)
2024-03-04 07:12:50
なおともさん、コメントをどうもありがとうございます。

ここ数年、段飾りをする元気がなくて、
他のお人形に申し訳なく想いながら、お内裏様だけ飾っています・・・

ドラマ、ご覧になりましたよね~~
とても良さそうでしたもの。
ウチでは、夫が見続けています。
母曰く「<夫>さんは、これから親御さんで、
イヤでも経験するんだから観ておいた方がいい」ですって。
その通りかも知れません。

延命治療拒否は、家にあるのとは別に、
一筆書いて身分証明書の類いと一緒にいつも持ち歩いています。
サバイバーなのも影響しているかもしれませんが・・・

人生をだいじにしたいですね!
返信する
Unknown (あっこちゃん)
2024-03-04 21:07:05
(´∀`*)ウフフ最近は内裏雛すらやめとこうかなぁっとなっています。
ダメですね。だんだんおっくになって。。。
あっ、でもちらし寿司だけは作りました。
ドラマ『お別れホスピタル』全編観てましたよ。
ぴあ野さんのお父上と同じパーキンソン氏病(若年性)最後10年間はほとんど寝たきりで入退院を繰り返していた母は父の介護を受けながら頑張っていましたがやはり最後数年は『胃漏』を受け流動食で暮らしておりました。
私が遠く離れてまだ小さかった子供たちの子育て中でほとんど協力が出来なかったので父が本当によく頑張ってくれました。(母の意識はしっかりしていましたので延命という意識はなかったようです)そんな母を看取り、8年後、今度は父がすい臓がんで3か月の闘病でしたが その折、やはり医師から延命(気管切開)についてのお話があり、父の『延命はしない』という意思どうりお願いしましたが 最後の最後でかなりの葛藤がありました。
結果として父の遺志を尊重してよかったと思っております。
今頃になり、もっと娘として色々一緒に過ごしたかったなぁと思いだすことしきりです。
お母様がおっしゃるように ドラマのような状態になる事を考える切実な年齢になってきました。
色々考えさせるいいドラマでした。
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あっこちゃんさま (ぴあ野)
2024-03-05 06:28:22
あっこちゃん、こちらにもどうもありがとうございます。
お雛様は、ちょうど母が来ていたので、絶対に出さなきゃ~と
内裏びなだけ必死で飾りましたw

あっこちゃんのお母様が、父と同じ病気だとはうかがっておりました。
あっこちゃんがまだ学校へ通っていた頃にご病気になられたのでしょう?
お父様の介護は、行き届いていらしたのでしょうね・・頭が下がります。
そのお父様だけに、延命を拒否されたのも分かります。
わたしも、母も、既に文書を遺しているくらいですから・・・

実は、サバイバーなので医療モノが全く観られない時期が長く続き、
最近、やっと観られるようになったと思った矢先。
このドラマは久しぶりに苦しくなってしまいました。
それだけよくできたドラマだからということですよね。

大切なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。
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