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誕生の地へ~畠山重忠ゆかりの地(3)

2022-03-27 | 旅行
おはようございます。
畠山重忠公ゆかりの地めぐり、本日は埼玉県・深谷市編の前編、
どうぞ、おつきあいくださいませ。



畠山重忠(長寛2/1164~元久2/1205)。

源頼朝からの信頼が篤く重用されたものの、非業の死を遂げます。
けれど死後も、物語や演劇の中で生き続け、庶民に愛されました。
(我が祖母もそのひとり→こちらの記事

「武蔵武士の鑑」として今、再び脚光を浴びています。

ちなみに大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、
中川大志さんの演じられている、イケメン武将です♥




畠山重忠公ゆかりの地めぐり、
今回は、さかのぼって、誕生の地を歩きます。
比企郡から埼玉県深谷市へ移動しました。


深谷市って・・・
去年の大河「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一(吉沢亮 )の故郷です。
2年連続、大河ドラマで話題になったんですね~(ラッキー!)

実際、目的地・畠山重忠公史跡公園のすぐ手前に、
青天を衝け」の大看板が残っていましたw
(車で通り過ぎたので撮影できず・・・)




重忠の父・重能の館「畠山館」があり、
一族が「畠山」を名乗ることになった、発祥の地でした。
館跡が今、史跡公園として整えられていました。

ここで有名なのが、畠山重忠公の銅像。
重忠公は、なんと、馬を背負っています!



これは、源平争乱の一の谷の合戦(元暦元/1184.2)での
有名な場面なのです。

一の谷の裏山・鵯越(ヒヨドリゴエ)は、平氏の軍勢を見下ろす断崖絶壁。
源義経以下、源氏軍の誰しもが斜面を馬で下りることを
ためらっていました。

すると、重忠公は
「この難所を、愛馬に乗って下りるなんて、かわいそうだ」と、
自分が愛馬・三日月を背負って、駆け下りたのです。

ホントに!?
そりゃないだろ~!



実際のところは、どうだったのでしょう?

このとき、指揮をとていたのは源義経
義経は本隊を預け、70機ほどの別働隊を率いて、
鵯越に向かいました。

鎌倉幕府研究の基本史料「吾妻鏡」によると、
重忠公は「源範頼軍」にいたことになっており、
馬を背負った話には触れていないのだとか。

しかも、この逸話が出てくるのは、わずかな軍記物だけ・・・

重忠公については「源範頼軍にいたけれど、大将の器ではないからと、
義経軍に乗り換えた」とあり、実にあいまい。

信憑性が低いのだとか。



今では、怪力の持ち主・重忠公が、心優しい人物であることをも
語りたいがための、後世の創作と、考えられているそうです。
(だろ~な~)

それでも、地元の小学校の運動会では、馬を背負う競技があるとか。
地域では「重忠様」として、今も語り継がれているそうです。
(今週、NHK「首都圏ネットワーク」で観ました)

このお姿・・・たしかに、インパクトはあります!


令和のわたしたちには、荒唐無稽な話ではありますが、
むかしむかしの庶民にとっては、
怪力男の優しい行動は、胸に染み入る物語だったのでしょう。


(産湯の井戸跡)


さて、画像でもご覧いただいておりますが・・・

公園内には重忠公と家臣の墓とされる、五輪塔が六基残り、
回忌法要など、ご供養の跡も伺えました。
(墓石の撮影は避けましたが、「般若心経」を唱え合掌。)

また、重忠公が産湯を使ったという井戸をみることもできます。


重忠公の代になって、この館から
すぐに「鎌倉道」へ出られる土地に館を移しました。

それが嵐山町「菅谷館」。
(訪問記→「菅谷館跡へ」
「いざ、鎌倉」に備えてのことでした。

桓武平氏の血を引く一族の出身ですから、
源氏に仕えるにあたり、いっそう心を砕いていたのでしょう。
まじめなお人柄が偲ばれます・・・

それなのに、、ああ、それなのに・・・
謀反の濡れ衣を着せられるなんて・・・
通説では、牧の方(ドラマでは「りく」)の策略・・・

(宮沢りえさん、腹黒です・・・)


(かつての館の土塁<土盛り>の跡がうかがえると言うけれど・・・
う~ん、かなり厳しいなぁw)


今夜の「鎌倉殿の13人」は、いよいよ「亀の前事件」です。
(ゆかりの地・訪問記→「頼朝のお墨付き!?」)

鎌倉殿の愛妾に、妻・政子と義母・牧の方が結託して
「うわなり打ち」をします。

HPの宮沢りえさんと小池栄子さん、お顔がむちゃくちゃコワイですっ!
対する江口のりこさんは、どう出るのでしょうか!?
ガッキー八重さんは!?

今夜も楽しみです♫


中川大志さんの畠山重忠公が活躍するのは、もう少し先の話。
拙ブログでは、深谷市の重忠公ゆかりの地を、もう少し歩きます。
どうぞ、またお立ち寄り下さいませ。

本日もおつきあいいただき、どうもありがとうございました。


📖参考
現地の案内板を元に、以下を参照しました。
埼玉県立嵐山史跡の博物館『菅谷館の主 畠山重忠』
(嵐山史跡の博物館ガイドブック1)

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