台風19号。
犠牲、被災された方々にお見舞い申し上げます💧
山梨も、氾濫や犠牲者はなかったものの、生命線である中央自動車道や中央本線が土砂崩れのため寸断😞💦
いわゆる「陸の孤島」
少しずつ復旧してますが、江戸には駿河国、相模国経由で通ってる状態でシンドイばかり。
山梨の甲府盆地は、360°山に囲まれている地形的環境から、水との厳しい戦いをしてきた歴史があります。
この自然環境のなかで、先人たちは家族、生命、財産、田畑そして地域と仲間を守ってきました。
例えば、信玄堤はその代表的な遺構。
今回の台風で、氾濫が起きなかったのはたまたまかもしれません❗
でも、山梨県人が過去からの経験や教訓を活かして様々な政策と技術力を高めてきたのは、明治時代の新政府以来広く認められてきたこと。
つまり、山梨独自の災害から身を守る方法や技術があり、それもまた文化財。
こんな時、ふと思い出すのが、随分お世話になった竹林征三先生が提唱される「風土工学」
風土、文化、技術が調和し、そこに価値(誇り)を見出だし、地域づくりを融合させた方法論。
土木研究者ではありますが、強烈に文化財や考古学・歴史学を飲み込んだ、独創的な先生の研究テーマ。
溢れそうな川を見ながら、我々の調査研究は何処に立ち、何を見て言葉を発する必要があるのか。
浅はかに考え至らず、でも原点にちょびっと帰った一日でした。