天気予報によると、夕方から強風圏に入るとか。
朝窓を開けると、夕べ雨が降ったらしく、物干し竿に水滴。
そして東の空には雲が多いものの、雨は降っていません。
西の空を見ると、青空も広がっていて。
昔付き合っていて、今は趣味を同じくする京都在住の人に、京都の今の様子を尋ねると
「雨も降ってへんし、風もほとんど吹いてへんで。」
との事。
「もしかしたら、台風ってことで国立博物館すいているかもしれないから、今から京都に行こうと思うんやけど。」
「そんなら自分も行くよ。開館が9時半やから、9時15分くらいに博物館の前で待ち合わせしよか。」
そんなやり取りをして、奈良を8時に出ました。
駅の向かいのホームにはあの列車が停車していました。
途中の平城宮跡の大極殿。
手前にはススキの穂とアキノキリンソウの黄色。
丹波橋駅で近鉄から京阪電車に乗り換え。
ラッキーなことに、特急電車がやってきました。
向かいのホームにも同じ特急列車。
七条駅で下車。
改札を出た所の壁には三十三間堂の絵。
駅をあがると鴨川。
空は一面雲で覆われていますが、雨は降っておらず、風もほとんど吹いておりません。
徒歩で国立博物館まで。
そんなに並んでいないと思いきや・・・
博物館の前にはすでに50mほどの2列の列。
少しずつ、少しずつ進んでゆきます。
そのうちに待ち合わせ相手がやってきました。
1人だとどうして時間を過ごそうかと思ったけれど、話し相手ができてよかった~。
チケットは買う必要がなかったので、博物館の門が開くと一目散に明治館へ。
そこでも列になって入館を待ちます。
待ち時間は40分ほどです。
ここでも、少し入館したら入館を止め、の繰り返し。
入館が止まった時の明治館。
その前には鳥獣戯画の小さなパネル。
館内の撮影コーナー。
はい、もちろんここで撮影してもらいました。
内部は4部に分かれています。
I. 高山寺の開創-華厳興隆の道場
II. 明恵上人-人と思想
III. 高山寺の典籍-写本・版元の収蔵
IV. 鳥獣人物戯画-楽しさあふれる絵巻
結局混雑しているのはIVだけです。
IVの鳥獣人物戯画の前に何重もの列が並び、そこで30分ほど並びました。
鳥獣人物戯画は、甲巻、乙巻、丙巻、丁巻の四巻から成っています。
有名なのは何といっても甲巻。
全巻とも、前期10/7~11/3は前半分、
後期11/5~11/24には巻直し、後半分の展示です。
う~ん、国宝・重文がぎょうさんあって、見ごたえたっぷりです。
11時ごろに全部見終わって、まあここまできたのだからと、またまた平成知新館へ。
知新館を出てみると、明治古都館の前に全く列がない・・・
聞くと、台風が接近しているので12時で閉館になったと。
ラッキーでした。
とはいえ雨が降っていなかったので、博物館の敷地を散歩です。
昨夜撮影したところから平成知新館と京都タワー。
噴水越しに明治古都館。
敷地内あちこちにある動物のパネル。
どこにあったかわからなくなっていた馬町十三石塔。
佐藤継信と佐藤忠信の墓といわれています。
博物館敷地の西北にありました。
そして元々この博物館の正門だった門。
この博物館のすぐ北側が、あの関が原の合戦のきっかけになった方広寺と豊臣秀吉を祀る豊国神社。
その石垣がこの正門の向かって左に。
大阪城の石塀を髣髴とさせる立派なものです。
ここで友人と別れ、七条駅へ向かいます。
さて、小腹がすいたので、何か食べて帰ろうとすると、財布を部屋に忘れていたのに気づく・・・。
ポケットにはわずか小銭が200円。
通りがかりのパン屋で菓子パン一つ買って、それを丹波橋乗換えの時に食べました。
図録昨日買っておいて良かった~。
さて、その図録。
鳥獣人物戯画のすべてが載っている豆本が着いています。
豆本はこんな感じです。
混んでいるとはいえ、台風接近のせいで、なんとか念願の展示を見ることができました。
奈良に着いても雨も降っていないし、風も弱かったのですが、
30分ほどすると突然ザーッと雨が降り出し、風もトンデモなく吹いてきました。
それを考えると、財布を持っていっていて、向こうでランチなんて食べていたら大変なことになっていたかも。
コンデジの説明書を読んで、
マニュアルモードでISO感度を上げて、
連写機能で連射して、
10枚撮った中で唯一見れる写真がこれです。
電車の中から撮っているのに、すごくキレイですね。手前が黄色にふわぁーっとボケてて、門はピント合っててジャストなタイミングですね。