病院から今度は歩道橋を渡って大阪歴史博物館へ。
歩道橋から東側。
左側の道路が側道、真ん中の道路が中央大通り、右側が阪神高速法円坂入り口。
右端に見えている橋脚が阪神高速の橋脚です。
歩道橋から西側。
この道をずっとまっすぐ行くと、奈良です。
右側には難波宮跡がありますね。
大阪城の天守閣も見えます。
今「上方の浮世絵 -大坂・京都の粋と技-」展をしていました。
もう前期展示は終わっていて、後期展示。
大阪歴史博物館では、平成26年4月19日(土)から6月1日(日)まで6階特別展示室において特別展「上方の浮世絵-大坂・京都の粋(すい)と技(わざ)-」を開催します。
浮世絵というと、一般的には江戸で活躍した葛飾北斎や歌川広重、東洲斎写楽などが描いた「江戸絵」が想起されますが、大坂や京都の上方では「上方絵」と称される浮世絵が描かれて人々に愛されていました。
上方絵は、18世紀の末に大坂や京都で生まれました。美人画はあまりなく、作品の多くが役者絵でした。役者を美化した江戸の作品とは異なり、写実的に描く特徴があるといわれています。また町のにぎわいや名所を描いた作品もあり、上方ならではの美意識が反映されています。
日本ではこれまであまり注目されてきませんでしたが、海外では上方絵のうち、特に大坂で出された浮世絵版画を「Osaka Prints」と呼び、独自性の高い芸術として評価されています。
近年、世界的規模での上方絵の調査研究が飛躍的に進みました。それらの成果をもとに、初公開作品15点を含めた国内所蔵品212件を展示し、約40年ぶりとなる上方絵の全体像を通覧できる展覧会を開催します
(ちらしより)
顔出し、ありました。
全部4代目中村歌右衛門の絵で、
背景左から「仕丁」、「お福」、「越後獅子」
顔出し左が「太夫」、右が「業平」
誰も居ないので、撮ってもらえない。
顔だけ出して、自分撮りしてみたけど、顔が写るだけで大失敗。
役者絵も、上方役者の絵が多くって、
たとえば、仁左衛門、 我童、我当、吉三郎、璃寛、延三郎、雀右衛門…
忠臣蔵の浮世絵も、前期と後期に分かれて展示されていたので、
普段買わない図録、買ってしまいました。
表表紙、裏表紙ともに、4代目中村歌右衛門の絵ですね。
表表紙が「お福」、裏表紙が「越後獅子」
江戸と上方の役者絵の違いを見るということで、
左が上方絵の初代市川蝦十郎の鹿間宅兵衛、
右が 江戸絵の初代市川一三の宅兵へ実ハ寺岡平右衛門
これは伊賀越道中双六の沼津の段ですね。
初代実川延三郎 の呉服や十兵衛
2代目市川助寿郎の蜘介平作
2代目中村南枝の娘およね
同じ浮世絵でも、安価な並摺と高価な上摺があるようです。
「伊勢音頭恋寝刃」の2代目中村翫雀の福岡みつぎ、初代中村玉七の料理人喜助。
上が並摺、下が上摺。
「伊勢おんど」の部分にぼかしがあるか、単色か、
みつぎの持つ刀や帯が一色か、銀を使った顔料を使っているか、
みつぎの体についた、手の形の地糊のぼかしがあるかどうかなど、
少しずつ違うようです。
上方と江戸との女性の好みも違うようで。
江戸で好まれるのは歌麿の描くような細面で切れ長の美人、
上方では、太い眉、二重瞼、大きな目。
「歌妓恵以路図」 祇園井特画
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今回はイヤホンガイドを借りての鑑賞でしたが、
よくわかりますね。
この展示が終わると、次は9/9~1013に山口県立萩美術館・裏上記念館で開催されるようです。
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