萌ちゃんのひとりごと

里山暮らしの萌ちゃんが日々の暮らしの中で思うことを綴っています

卒業式

2018-03-20 14:37:30 | 日記
3月は卒業式の月だが
もうそろそろ、終わりを迎えるのではないだろうか

卒業式の思い出は、というと、
幼・小はまったく記憶にない
高もほぼ記憶にない
大は微かに・・謝恩会の方が記憶にある
謝恩会といっても、当時は極めて質素で
大学の空き講義室で、茶菓子を食べながら歓談しただけ
アルコール類はなかったと思う

で、今でも鮮明に記憶に残っているのが中学校の卒業式
何故かというと、その日、私は大失敗をしてしまったから

卒業式で、私は卒業記念品の贈呈目録を読む係を言い渡されていた
予行演習の時は、送辞も答辞も目録を読むのも
お辞儀をする方向とか、立ち位置とかを確認するだけで
実際読んだりしなかった

当日、朝、先生が目録を渡してくれるとばかり思っていたが
式の前も、式が始まっても、誰も何も渡してくれない
〈何を読んだらいいんだろう〉と、ものすごく不安だった
いよいよになったら、先生が渡してくれると思っていたが
ついに、手元に何もないまま「記念品贈呈」の時になった
取りあえず、前に出ていったが、どうしていいのか分からないし
先生の方を見て、〈何もない〉と目で訴えた
先生が慌てたのが、分かった(非常時なのに、案外冷静だったのかな~)

壇上の校長先生も、横にいた担任の先生も
〈そのまま、お辞儀して戻りなさい〉と手ぶりで言う
そうするよりなかろう・・で、席に戻った

その後は、よく覚えていないが
恥ずかしさと悔しさで、ずっと泣いていたと思う
幸い、「蛍の光」や「仰げば尊し」、校歌を歌う頃で
みんな涙声になっていたので
私の涙もそれに紛れて、誰も「大事件」があったとは思わなかったと思う

体育館を出る時、担任の先生が呼び止めたような気がしたが
無視して教室に戻った

悲しいのか、情けないのか、悔しいのか
なんかよく分からないけど
1度泣きだしたら止まらなくなって
廊下でオイオイ泣きどおし(はずかし~)
友達が心配して、慰めてくれたのをよく覚えている
友達は、私が卒業が悲しくて泣いているんだと思っていたらしい
後で聞いたのだが・・

本当の理由は、誰にも分っていなかった
時間がたち、落ち着いてきたら
〈誰にも知られないで良かった〉とホッとしたことも覚えている

担任の先生は、夕方、家までお詫びに来てくれた
先生側の不手際だったと・・
それで許した

中3のクラスは、最高の仲間たちだった
担任の先生も大好きだった
あの日の涙は、そんな仲間や先生とのお別れが悲しくて
流した涙だとしておこう

先生とは、その後、高校に行ってからも時々会うことがあり
いろんな話を聞いてもらい、相談にも乗ってもらった
《卒業式の大事件》には触れることはなかったけど
もし、先生が亡くなられる前にお会いできていたら
あの日の卒業式のこと、話してみたかった
先生は忘れていたかもしれないけど・・