萌ちゃんのひとりごと

里山暮らしの萌ちゃんが日々の暮らしの中で思うことを綴っています

札幌の街

2018-02-20 16:22:58 | 旅行
ご存知のように札幌の街は、京都と同じように碁盤の目のように作られている
「条」と「丁目」で簡単に場所が分かるようになっていて便利だ
町割りは大通公園にある札幌テレビ塔が基準になっている

テレビの定点カメラで見る大通公園は、テレビ塔が手前にあり
その向こうに公園がずーっと続いている映像だ
札幌の街が映るときはたいていこの画面だから、頭に刷り込まれている

普通、私たちは地図を見るとき、北は上、南は下と認識してみる
だから、札幌の街を頭に思い浮かべる時
「テレビ塔が南にあって、大通公園が北に向かって伸びているんだなあ~」と
私は確信していた。何の疑いも持っていなかった。疑う余地がなかった

札幌に着く前、ガイドさんが雪まつり会場の説明をしてくれた
「私がテレビ塔だと思ってください。そして、バスの通路を大通公園だと思ってください」
〈え~~、南と北が逆転するのか、ちょっとややこしくなってきたぞ~〉
ガイドさん、続けて「で、テレビ塔から西1丁目、西2丁目と続きます・・」
〈なに~なんで西~?、南に下がるんじゃあないん?〉
「雪まつりは大通公園西12丁目までの所でやっています。皆さんのホテルは11丁目ですよ」
〈方角が混乱して、何が何か全然わからんよーになった
で、バスは今、どっちに向いて進んでいるんだろう?〉

ダンナに聞くと、「よー分からん」と言うし・・
程なく、バスはホテルに到着、何かよー分からんうちに降ろされた
雪まつり見に行って迷子にならないだろうか
ホテルまで帰れるだろうか
すごく不安になってきた
が、ここからは自由行動だから、自分たちの責任で動くしかない

合点がいかぬまま、ホテルで一休みした後、取りあえず大通公園と思しき方向に行ってみた
人の流れに沿って行けば、何とかなるだろうと思って
その時もまだ、自分がどっちに向いて歩いているのか全然分からなかった
どうしても、頭の中で『テレビ塔が南』という概念が抜けない
自分の居場所が分からないって、すごく不安
方向や場所には強いと自負しているのに、なんでここは分からないんだろうと
少々落ち込み気味で雪まつり会場を回っていた

ふと、ガイドさんが言っていた言葉を思い出した
「大通公園は、北の官公庁と南の商業地域を分け、火災の時に防火帯となるように
こんなに広くしているんです」と言っていた言葉

〈そうなんだ、大通公園は東西道路なんだ、大通公園に立って
官公庁の方向が北、すすきの方面が南、なんだ〉
実際、大通公園に立って、札幌市役所の方に向くと
今進んできた方が、西だと納得できた
頭の中の地図と実際の地図が合致して、気持ちがストンと落ち着いた

「思い込み」というのは怖い
特に刷り込まれていたら、なかなか間違いに気づかない
頭は柔軟にしておかなければ・・と、よく分かった
それにしても、今回、札幌の街を歩くという機会に恵まれたから良かったものの
もし、なかったら、今でも『札幌テレビ塔は大通公園の南の端にある』と思い込んでることだろう



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