今回は科学的な話題の空想小説です。資料や情報に基づいてはいますが、あくまでも空想です。
皆様、ネアンデルタール人というのを学校で聞いた方も多いと思います。3万年前まで居た旧人類で頭も良く原始人の割に美形だったとも言われ、現在の白人に外見はやや近かったとも言われています。それに対して現在の人間は、ホモ・サピエンスという種族で、30万年前から生まれたと言われています。
昔は、ネアンデルタール人は旧人と言われ、現代人の祖先だと習った方も一部いると思いますが、最新の研究では、全くの別種で10万年前から交配も出来なくなったと言われています。
また、ホモ・サピエンスが複雑な感情や言語の使いこなしを始めたのは、7万年前と言われ、まだネアンデルタール人と交配が出来た10万年前に人類に恋愛感情があったのか、空想したら面白いかもと、思いつきました。
地球が生まれて長い年月が経ち、いくつかの類人猿は猿人になり、恐竜も絶滅して大型の鳥類に進化して長い時間が流れた。暖かいある日の事。現代よりも大きな猛禽類がある1人のネアンデルタール人の若い女性を追いかけていた。
いやー!逃げられない!
木の影から同じ人類の男性が飛び出して来て、槍で大きな鳥を撃ち抜いた!
大丈夫か?
大丈夫、、、ありがとう、、、
お前ネアンデルタール人だな、こんな原野を女1人で歩いたら危ないぞ
私はネアンデルタール人のアン部族のネアン、助けてくれてありがとう
俺は、ホモ・サピエンスの倭部族サピ、まあ、お前達の敵だな。
こんな場所危ないから、今度川の近くに来いよ。米っていう美味い食べ物持ってきてやるよ。
食べてみたい。私達動物のお肉しか食べた事ないから。
そして、涼しくなった頃、本来は敵であったネアンデルタール人のネアンと、ホモ・サピエンスのサピは、川で会うようになった。
私達はいつか滅びる運命、サピ君達みたいにみんなをまとめられるコミュニケーションの力が無いの、、、。
あそこにサルって居るだろ、俺もネアンちゃんもあの子達が同じ先祖で、この世界で仲良く暮らす為に生まれて来たんだ。
俺は、種族違っても殺し合いなんかしたくない。みんなが自然と一緒に仲良くが良いんだ。
違う種類の人間で生まれて来たけど、俺ネアンちゃんが大好きだ。
サピ君、、、私も、、、。
サピ君の赤ちゃんが欲しい、、、。
ネアンちゃん!愛してる!、、、サピ君、、、!
それからしばらくして3万年前ネアンデルタール人は絶滅した。
さらに長い年月が流れ、地球はホモ・サピエンスの文明で溢れた。
しかし近年の研究で、ホモ・サピエンスの一部に遺伝子に、5パーセント以下の僅かな割合でネアンデルタール人のものが含まれる事が分かった。
これは、もしかしたら、遠い太古に愛し合って結ばれた、ネアンとサピの思い出の涙の名残りなのかも知れない。
信じるか信じないかはあなた次第です。