【備中神楽 演目】五
◆榊(さかき)舞
全員を清める一人舞。左手に扇子、右手に鈴を持ち「鈴の舞」、特別な御幣(綾笠)を左手の扇子に添えて持ち「綾笠の舞」、綾笠を襟首に差し、左手の扇子に榊葉を添えて「榊の舞」の三段からなる。
神楽の始めにあたり、
神殿(こうどの)、神職、神楽太夫、氏子、その他いっさいを清めるために舞う。
鈴の舞、綾笠の舞、榊の舞を順次舞う。
千早(ちばや)に烏帽子をつけた舞手が、鈴の舞、綾笠の舞、榊の舞を順次舞う。
舞は、巫舞(かんなぎまい)と呼ばれる古来からあった神事舞である。
本来は、神職が担当すべきであるが、神楽太夫が舞うことが多い。
全国に分布する「巫女舞(みこまい)」であり、神事色の強い社家神楽系の色合いを持つ。
扇と鈴を持って、神前で祈祷の為に舞い、神がかる前の清めの舞である。
#備中神楽演目5